
【3221】ヨシックス(東証二部) ---
現在値 1,280円 PER17.7 PBR5.71 3月配当優待 9月配当優待
名古屋地盤の居酒屋チェーン。すし居酒屋、低価格均一居酒屋展開。
配当金は年2回合計5円のため、配当利回りは0.37%となります。
ヨシックスは株主優待制度を実施しており、100株以上を保有する
3末9末株主に対して、2,000円相当の食事券(と食事2割引券10枚)を
進呈しておりますので、配当優待利回りは約3.51%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 70.3億円、経常利益 5.4億円 EPS 27.9円
■2014年3月期 売上高 76.3億円、経常利益 5.4億円 EPS 42.7円
■2015年3月期 売上高 90.1億円、経常利益 9.3億円 EPS 55.9円
■2016年3月期 売上高 109億円、経常利益 12.7億円 EPS 69.8円
■2017年3月期 売上高 128億円、経常利益 14.2億円 EPS 78.1円 ce
□2016年9月中 売上高 61.0億円、経常利益 6.8億円 EPS 38.1円 ce
2016年3月期の売上高は前期比21.9%増の109億円、経常利益は同35.2%
増の12.7億円となり、期初計画を上回ったほか、中間時点の増額修正値
もクリアしました。積極的な新規出店(36店)による全体売上高の増加に
ともない本部経費率が低下したほか、既存店が想定超(100%)で推移した
ため、期を通して順調に推移しました。
なお2017年3月期の売上高は16.3%増の128億円、経常利益は7.1%増の
14.2億円を計画しています。出店数は38(2016年3月末/全201店)と高
水準の新規出店が継続されます。主力の「や台ずし」「ニパチ」の2業態
での出店が中心となりますが、串カツ専門店「これや」や鮮魚・鶏居酒屋
「せんと」なども複数出店する計画です。
当社は店舗内装工事を建築事業部として内製化しているため、これを
成長ドライバーとした高速出店(退店)を強みに高成長してきましたが
出店後の店舗運営力が少し落ちているような印象を受けます。事実、
5月の既存店売上高は日並びの影響もあるものの、約93%にまで低下
しており、上期業績未達の可能性が出てきました。個人的な印象と
しては、店舗スタッフの育成が追いついておらず、固定客の取込みが
出来ていない感じがします。一頃の塚田農場と同じような現象です。
ただ当社の場合、スタッフの良し悪しが売上に関与しにくい低価格業態
の「ニパチ」をそれなりの規模で展開していることや、前述したとおり、
内装工事が自社で出来るため、いざというときはデフレ型の「ニパチ」
に簡単に衣替え出来るという強みがあります。そのため中期経営計画
で300店舗・売上高162億円、長期計画では500店舗・売上高270億円と
いう数値目標を置いていますが、それ自体は十分達成可能と思います。
借金は殆どない一方、手元現金は26億円もあり投資余力は十分です。
あくまで参考ですが、当社は昨年12月にJQ市場から二部市場に指定
変更となりましたが、足元では立会外分売を連発していることから、一部
への指定要件である株主数2,200名はほぼクリアしていると思われます。
*参考記事 2015-12-04 2,100円 --
株式分割と二部指定を予定、中計野心的なヨシックス(3221)。
![]() | 新品価格 |

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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