
【6077】N・フィールド(東証1部) --
現在値 1,798円/100株 PER56.5 PBR13.8 12月配当 株主優待
精神疾患の患者への訪問看護事業。退院患者へ賃貸物件入居支援も。
配当金は年1回の5円の配当のため、配当利回りは0.72%となります。
N・フィールドは株主優待制度を導入しており、100株以上の株主に
対して、12月末に2,000円相当のクオカードを進呈しておりますので
配当金と合計した配当優待利回りは約1.39%となります。
業績を確認していきます。
■2012年12月期 売上高 11.2億円、経常利益▲2.3億円 EPS▲40円
■2013年12月期 売上高 18.8億円、経常利益 1.7億円 EPS 19.3円
■2014年12月期 売上高 30.2億円、経常利益 4.4億円 EPS 17.9円
■2015年12月期 売上高 43.5億円、経常利益 4.8億円 EPS 20.1円
■2016年12月期 売上高 67.0億円、経常利益 7.6億円 EPS 31.8円 ce
□2016年6月中間 売上高 28.0億円、経常利益 1.0億円 EPS 1.5円 ce
2015年12月期の売上高は前期比43.9%増の43.5億円、経常利益は
同9.6%増の4.8億円となり、売上・利益ともに計画未達となりました。
当初20拠点の開設を計画しておりましたが、看護師の採用が順調に
推移したことにより、開設数を34拠点まで伸ばしたことで先行投資
負担が重くなりました。内容的には十分及第点です。
なお今2016年12月期の売上高は54.2%増の670億円、経常利益は57.2
%増の7.6億円と引き続き高い伸びを予想しています。前期の出店攻勢
もあり、全国28都道府県・99拠点まで拠点数を拡大しておりますが、
今期は前期のほぼ倍となる60拠点の開設を計画しているため、業績
の変化率が一段と大きくなります。
当社は拠点数の開設を月次で開示しており、足元4月での開設数は22
拠点まで進んでいるため、今期計画の60は十分に走破圏であり、要と
なる看護師の採用数も4月時点で今期累計+189名(※2015年12末452名)
とこれまた順調に確保しているため、良好なスタートが切れています。
そんな感じで業績的には申し分のない状況で、今後も増えるであろう
訪問看護ニーズに応じて当面は高い成長が期待できますが、ちょっと
謎なのが資本政策であり、借金こそ殆どないものの、手元現金もまた
4億円しかないのに、前期は5円初配に踏み切りました。これに加えて
2月には2億円の自社株買いを速攻で目一杯まで買い切っています。
これを会社側の相当な自信の表れとみるかどうかは判断がわかれると
思いますが、個人的には僅かな現金を配当で吐き出さずに手元留保し
もう少し借金を増やして、事業拡大した方が良いと考えております。
勿論、自社株買いをしてるので当面増資はないと思いますが、この辺
が少々ひっかかるといえばひっかかります。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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