
【9612】ラックランド(東証2部) 投資判断 Inline継続
現在値 1,644円/100株 PER30.9 PBR2.49 12月配当優待 6月優待
食品、飲食業向け主力の店舗企画、設計、施工会社。メンテナンスに強み。
配当は6月末12月末の合計20円配のため、配当利回りは1.20%となります。
ラックランドは株主優待制度を導入しておりまして、6月末12月末現在
の単元株以上保有の株主に対して、3,000円分の東北地方特産品を進呈
しておりますので、配当優待利回り4.86%となります。
業績を確認をしていきます。
■2011年12月期 売上高 157億円 経常利益 2.5億円 EPS 24.4円
■2012年12月期 売上高 189億円 経常利益 3.2億円 EPS 28.9円
■2013年12月期 売上高 211億円 経常利益 5.2億円 EPS 39.4円
■2014年12月期 売上高 251億円 経常利益 6.5億円 EPS 45.9円
■2015年12月期 売上高 275億円 経常利益 7.2億円 EPS 53.3円 ce
□2014年6月中間 売上高 140億円 経常利益 2.6億円 EPS 21.4円
2015年6月期中間期の売上高は前年同期比21.5%増の140億円、経常利益
は同3倍の2.6億円となりました。当社は例年下期に売上が集中する傾向
が強いため、上期は低進捗になりやすいのですが、こと今期に関しては
主力の店舗内装が堅調に推移したことに加え、宮城県岩沼市の大型商業
施設の建築が大きく寄与したため、超過ペースでの落着となりました。
2015年12月期通期の見通しに関しては売上高が前期比9.4%の275億円、
経常利益が10.7%増の7.2億円の期初予想を据え置いていますが、ここ
数年四半期毎売上高(QonQ)も概ねなだらかな右肩上がりとなっている
ことや、12ヶ月累計の受注高も既に290億円レベルに達していること等
を踏まえると、今期業績はほぼ鉄板かと思われます。
なお中計によると、来期売上高は300億円・経常利益は10億円を見込み、
再来期売上高は320億円・経常利益は12億円を夫々見込んでおりますが
今期が10年ステージの最終年度で達成間違いなしという状況ですので、
上方ローリングにも期待がかかります。
会社側は店舗内装だけでなく、物流倉庫やストック型収益のメンテナンス
受注残の伸びを強調していますが、やはり特筆すべきは海外事業の成長
であり、インドネシア初のイオンモールである「BSD CITY」のスーパー部分
の内装や、日本食エリアの店舗内装等を根こそぎ受注出来たことです。
勢いあまってスーパー部分のメンテ契約(イオンディライトはいいのか?)
やイオンモール二号店の受注も取り付けているのは特に評価出来ます。
以上、投資判断についてはInlineを継続します。
極めて好調に推移しているものの、現在の株価水準は妥当です。
今期を最終とする10年長計の仕上げは「東証一部市場への鞍替」であり、
会社側もそれを明言したり、株主を増やすために優待を拡充したりして
いるのですが、今のところ発表はありません。当社は個人投資家向けに
年2回説明会を開いたりしており、ことIRに関してはきちんと手抜きせず
にやっていますので、長い目で見守ろうかと思います。
*参考記事 2015-04-02 1,572円 投資判断Inlineでカバー開始
有言実行で株主優待を年二回へ拡充、ラックランド(9612)の短評。
*参考記事 2014-08-25 1,044円 投資判断Inlineでカバー開始
ラックランド(9612)の第二四半期決算説明会に行ってきました!
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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