2Qで通期予想を超過し再増額気配、ファーストブラザーズ(3454)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3454】ファーストブラザーズ(東証マザ) 投資判断 新規Outperform

現在値 2,518円/100株 PER14.54 PBR2.42 11月無配 株主優待なし

不動産の私募ファンド運用と自己勘定投資が柱。首都圏商業施設多い。

配当基準日は2月末ですが、配当支払い実績はなく無配となります。
なお、ファーストブラザーズは株主優待制度を導入しておりません。

業績を確認します。
■2012年11月期 売上高 27.4億円、経常利益 ▲0.4億円、EPS▲22.2円  
■2013年11月期 売上高 32.9億円、経常利益 ▲0.4億円、EPS▲44.9円
■2014年11月期 売上高 107億円、経常利益 21.5億円、EPS 117円 spc
■2015年11月期 売上高 41.1億円、経常利益 21.7億円、EPS 182円 ce
□2015年5月中 売上高 30.6億円、経常利益 21.9億円、EPS 190円

2015年5月中間の売上高は30.6億円、経常利益は21.9億円となりました。
当社は本年2月の上場企業のため、前年同期比での比較はないものの、
今期1Q時点で増額した通期予想の数字を早くも超過達成しているため
再増額がほぼ確実な情勢で業績が推移しています。

前期は特殊スキームによりSPCを連結していたため、今期から売上高が
約50億円・経常利益約10億円剥落し、見かけ上大幅な減収減益に見え
ますが、実際の業績は微減収ながらも5割の増益を確保する見通しです。

セイムボート出資持分も約16億円まで拡大し、安定収益源である自社保有
の収益物件も約86億円→NOI5.8億円・NET利回り6.8%と高い水準を確保
しているため、不動産市況のアップサイドを狙いつつも、一方で賃料収入
による安定した収益が確保出来る体制が整いつつあります。また仕入れも
順調に推移している旨の説明もあるため、来期も数字が作れそうです。

以上、投資判断は新規でOutperformでカバー開始します
今期の再増額と、順調な仕入れによる来期業績の好伸が期待出来ます。

当社のIPO時の想定募集価格は2,490円でしたが、上場当時のIPO市況の
悪化等により、公募価格は2,040円へしゃがむことを余儀なくされました。
また実際に付いた初値も2.5%UPの2,090円とやや渋い結果となりました。

OA込の公募が29億円(売出もほぼ同額)とマザーズ市場では大型の上場と
なりましたが、本来会社側はより多くの資金調達を目論んでいた筈ですので
僅か2四半期しか経過していない中での好業績は意地になっている感じもあり
業績を裏付とした時価総額経営を強く志向しているような印象も受けます。
(FPGやケネレジ、常和不動産が得意先という時点でまぁアレなんですが)

勝つ投資 負けない投資

新品価格
¥1,598から
(2015/5/21 20:30時点)



*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村