QUOカード優待がジェフグルメ優待に変更、八洲電機(3153)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3153】八洲電機(東証1部) 投資判断 Inline継続

現在値 562円/100株 PER7.6 PBR0.89 3月配当 9月優待

日立系商社。工場や企業向けに電気機器の納入および設置工事を一括提供。

配当は3月一括の年13円のため配当利回りは2.31%となります。
八洲電機は株主優待を導入しており、9月末現在の100株以上保有の株主
に対して1,000円分の選べるギフト(ジェフグルメ、林檎ジュース、うどん等)
を進呈していますので、配当優待利回りは約4.09%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 954億円 経常利益 10.8億円 EPS 30.8円
■2012年3月期 売上高 751億円 経常利益 18.1億円 EPS 44.5円 
■2013年3月期 売上高 825億円 経常利益 15.6億円 EPS 34.7円  
■2014年3月期 売上高 724億円 経常利益 17.2億円 EPS 34.8円
■2015年3月期 売上高 815億円 経常利益 18.5億円 EPS 73.4円 ce
□2014年12月3Q売上高 480億円 経常利益▲1.9億円 EPS 12.4円

今2015年3月期は3Qまで開示されておりまして、売上高こそ前年同期比
10.7%増の480億円となったものの、経常利益については▲1.9億円となり
赤字に転落してしまいました。当社は期初より中間時点の計画を開示して
おりませんので、公共需要の多く期末に数字が偏重する当社の場合4Qを
締めるまで業績的に闇鍋状態ではあるものの、昨年末の特別利益発生に
よる業績修正の際に最終益しかいじらなかったので、大丈夫かと思います。

主力の一角である石油/鉄鋼のプラント向けの工事需要などが伸び悩み
減収となったほか、産業システム事業についても建築設備関係が低調で
あったためそちらも減収となりました。ただ日立グループの今をときめく
事業ドメインである鉄道回りの社会インフラ事業が前年比25%を超える
売上の伸びを示しており、部分的には見所のある内容となっています。

また今期は新橋の本社ビルの立替を行っており、近くで住友不動産のビル
を借りたのでその家賃が発生しているほか、引越代等もかかっています。
そういった台所事情もあってか、南麻布二丁目の190坪の土地10.8億円
(≒坪570万円)で手放しており、当社簿価はわずか2億円に過ぎないため
本件で9億円弱の特別利益が計上される見込みとなっております。

以上、投資判断に関してはInlineを継続します。
割引要素が少ない優良商社なのですが、買う要素が少ないので中立です。

当社は商社のわりに有利子負債が約4億円と微々たるしかなく、その半面
約90億円近い現金を溜め込みジャブジャブ状態となっています。今期は
前述の南麻布土地の売却代金も入るので手元100億円が見えてきますが、
上述の本社ビルの上物代にされてしまいそうなのがネックです。

本当は新橋の角地にあるこのビルこそ高く売れそうなので売ってしまい、
神田あたりのビルを適当に数枚フロア借りしてそちらに本社を移して、
その浮いたお金で自社株買いや配当等の還元に回して欲しいのですが
・・・・この老舗企業にはそういう考えはなさそうなのが残念です。

*参考記事① 2013-02-02 378円 投資判断Inline継続
八洲電機から株主優待のQUOカードが来たので寸評。

*参考記事② 2012-12-03 341円 投資判断Inline
八洲電機から優待がキターので分析。

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