含み資産とインバウンドの両面待ち銘柄、藤田観光(9722) | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【9722】藤田観光(東証1部) 投資判断 新規Outperform

現在値 381円/100株 PER92.9 PBR1.71 6月優待12月配当優待

椿山荘、太閤園を擁する高級宴会場名門。ワシントンホテル・小涌園も。
配当金は12月に年一括の4円配当で、配当利回りは1.04%となります。

藤田観光は株主優待制度を導入しており、椿山荘やワシントンホテルの
宿泊50%・飲食20%が割引となる優待券を単元株以上の株主に半期に10枚
ずつ進呈しております。想定優待利回りは各自で算出してください。

業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 573億円、経常利益 10.4億円 EPS ▲29円  
■2012年12月期 売上高 604億円、経常利益 6.3億円 EPS 3.1円  
■2013年12月期 売上高 621億円、経常利益 11.6億円 EPS 7.3円  
■2014年12月期 売上高 645億円、経常利益 11.0億円 EPS 4.1円 ce
■2015年12月期 売上高 655億円、経常利益 12.0億円 EPS 4.6円 四e
□2014年6月中間 売上高 308億円、経常利益▲0.9億円 EPS▲2.1円

ここ数年の売上高は約600億円超で推移していましたが、足元では新規
開業も相次いでいることやインバウンドの激増により、700億が視野に
入る程度まで伸びてきました。来期には旧新宿コマ劇場の大型ホテルや
沖縄国際通りの開業も控えているため、当面は漸増傾向となりそうです。

今2014年12月期については、広島・仙台のワシントンホテルが順調に
立ち上がったこともあり、概ね会社予想の通りに進捗しています。
前年通期との比較ではほぼ横ばい線ですが、前期急回復した反動も
ありますので、今期は増収増益が確保できれば御の字かと思います。

まぁ業績についてはその辺として、当社といえば含み資産銘柄の代表格
であることであることが何よりも重要です。文京区にある椿山荘の敷地
面積は約1万5千坪ありますので、坪300万円で評価したとしても当社の
時価総額ないし有利子負債を全てカバー出来るだけの物件力があります。
勿論、実際は坪300万円な訳ありませんので、実際の評価はそれ以上です。

これに加えて、大阪では名門・太閤園や箱根まわりの外国人ウケしそう
なエリアの土地を掃いて捨てるほど所有しておりますので、再度バブル
が来るとすれば恩恵を受け易い特徴を持っています。ちなみにバブル時
の当社株の最高値は5200円でしたので、ざっと今の10倍以上の株価です。

以上、投資判断はOutperformで新規カバレッジを開始します。

ちなみに実に今更の話ですが、フォーシーズンズとの20年契約にわたる
FC契約を終了させたのは当社サイドの様ですね。強気な条件を突きつけて
協議不調になった可能性もありますが、その後に東京オリンピックが
決まっていること等も考慮すると、フォーシーズンズ側は大魚を逃した
と思っているかも知れません。都心のど真ん中でこのような日本庭園
は確実に再調達不可ですので、希少性が評価されるのはこれからです。

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