
【3294】イーグランド(東証JQスタンダード)投資判断 Outperform継続 ポジ
現在値 3,100円/100株 PER7.7 PBR1.42 3月配当 株主優待なし
中古住宅再生事業。不動産競売市場からの仕入れに特徴。
配当は3月期末一括の40円で、配当利回は1.29%となります。
イーグランドは株主優待制度を開始しまして、3月9月末現在の単元株
保有の株主に1,000円分のクオカードを進呈することになりましたので
配当優待利回りは1.93%となります。なお、今月末に1:4の株式分割を
予定しており、優待も維持されますので、その場合の利回りは4%弱です。
業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 89億円 経常利益 6.0億円 EPS 274円
■2012年3月期 売上高 97億円 経常利益 1.6億円 EPS 78円
■2013年3月期 売上高 92億円 経常利益 3.1億円 EPS 287円
■2014年3月期 売上高 125億円 経常利益 9.5億円 EPS 445円
■2015年3月期 売上高 185億円 経常利益 10億円 EPS 400円 ce
□2014年6月1Q 売上高 32億円 経常利益 2.0億円 EPS 82円
□2014年9月中 売上高 71億円 経常利益 4.0億円 EPS 159円 ce
前2014年3月期は好調だったため、期末に上方修正が飛んできました。
売上高で前年同期比35%増の125億円、経常利益に至っては同3倍の9億円
ということで、上場初年度の通期決算としては二重丸の結果でした。
今2015年3月期も売上高から26%増(経常利益は6%増)を目指しており、
第一四半期決算こそ増税の反動と前年同期の低簿価仕入物件の売却が
剥落したことにより大幅減益となってしまったものの、一定の進捗率
をキープしているため、概ね順調に推移している印象を持っています。
そんな快進撃の続く当社ですが、日経IRフェアの説明会に参加した
感想を踏まえてレビューしていきたいと思います。
まず今後の成長戦略ですが、基本的には年間500件近く落としている
競売物件を中心に仕入れていくものの、今後は任売仕入を増やしていく
方針とのことです。当社は現状年間200件程度しか任売仕入をしており
ませんが、全国で年間40,000件のパイがあるので拡大余地はありそうです。
ただ江口社長に言わせると、任売をやらずに競売ワンセグメントだけ
であっても、売上高500億円まではいけるそうで、中期経営目標値で
ある2019年3月期の売上300億円については「楽に達成できます」とし、
今期売上成長率26%については「別に普通の成長率」とのことでした。
ちなみに意識していると思われる競合の筆頭格としてインテリックスの
名前を挙げていましたが、同社は競売をやらず、戸建もやらず、顧客の
価格帯も被らないために当社とはほとんど競合しないとのことでした。
やはり当社は戸建の取り扱いがある点と顧客層の厚い価格帯をドメイン
としていることに特徴と優位性がありそうです。以前に名証に上場して
いた、旧やすらぎ辺りとはもろに競合しそうな気もしますが・・。
以上、投資判断についてはOutperformでカバーを継続します。
基本的なアウトルックはポジティブ方向です。
余談ですが、当社の江口社長は元々はゼネコンの鹿島建設出身であり、
当初は鹿島の用地仕入れから事業をスタートさせ、次にガソリンスタンド
用地の開発などをして、現在の中古住宅販売業に移っていったそうです。
説明の中で非常に印象的だったのが、越後湯沢で数百万円で売られている
リゾートマンションの鞘抜きの話です。なんでも江口社長は客振りをして
マンションの管理人に頼みこみ、共用施設の大浴場に入れてもらって、
何とか再販出来そうな物件かどうかをデューデリしていたそうです。
ちなみに越後湯沢全体では32棟のリゾートマンションがあるものの、
殆どこの方法でデューデリ出来たため、これで種銭を稼いだそうです。
リーマンショックを潜り抜け、25期連続黒字の会社はやることが違います。
*参考記事 2014-02-14 3,390円 投資判断Outperformでカバー開始
早くも上方修正した直近IPO、イーグランド(3294)の3Q決算レビュー。
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