外食株は苦しいか/投資戦略アウトルック (2014.04.12) | なちゅの市川綜合研究所

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■外食株は苦しいか

2月決算の外食株の決算が続々と開示されていますが、概ね苦しい感じですね。

昨年はアベノミクスにより持ち直したかの様に見えましたが、電力増と人件費増
に加えて、足元では2月の大雪と消費税増税と鳥インフルエンザが直撃している
こともあって、前2月期決算も微妙なら今期予想は更に微妙という具合です。

優待はなくとも配当で還元する一六堂の減配に始まり、ジェイグループも減配、
カラオケ中心の鉄人化計画も中間無配となりました。
また、ハブやゼットンあたりの成長力のある新興外食企業も今期は殆ど利益増を
見込んでおらず、踊り場に差し掛かっていることが鮮明となっております。

その中でクリエイトエストランツなどは比較的良い決算でしたが、これは
つけ麺屋の買収効果が効いているので例外的でしょう。ただ増収増益増配決算
にもかかわらず、傘下の鳥良の鳥インフルエンザの影響がネガティブ評価されて
株価的には売られてしまったのは皮肉です。

ただ多業態展開のクリレスなんかはマシな方で、エーピーカンパニーは鳥主力
なので更に多難な展開が予想されます。ここまで順調に来ていたので、創業来
の大試練なのではないでしょうか。マスコミの鳥インフルの報道量次第では、
O-157で回転寿司が壊滅的打撃を受けた様な影響があるかもしれません。

そんな訳で、外食株は総じてネガティヴ要素のオンパレードでございまして、
ペッパーとチムニーだけは株価が快走しておりますが、これは極めて個別的な
ケースですので注意が必要です。そもそも材料のあるペッパーはともかく、
チムニーがここまで騰がるのは春の珍事だと思います。

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