高配当銘柄エイベックス・グループ・ホールディングス(7860)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【7860】エイベックス・グループHD(東証1部)投資判断 Outperform

現在値 1,654円/100株 PER8.7 PBR1.62 3月配当優待 9月配当

ダンス系音楽で急成長。非CD分野強化。ドコモ・SB向け映像配信。
配当は3月9月の年60円配当であり、配当利回りは3.62%となります。

エイベックスは株主優待制度を実施しておりまして、100株以上の株主に対して、
a-nationの優先予約権を付与しております。株数が増えると予約権だけではなく
10~20%の割引が受けられるだけではなく、a-nationの他に当社オリジナルの
CDやDVDが進呈されます。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 1,115億円、経常利益 99億円、EPS123.6円
■2012年3月期 売上高 1,210億円、経常利益 105億円、EPS115.1円  
■2013年3月期 売上高 1,387億円、経常利益 131億円、EPS172.7円  
■2014年3月期 売上高 1,610億円、経常利益 128億円、EPS201.6円 ce
■2015年3月期 売上高 1,780億円、経常利益 145億円、EPS177.9円 四e
□2013年12月3Q 売上高1,188億円、経常利益 89億円、EPS157.3円

ご案内の通り、十数年前ならいざ知らずCDなど全く売れないご時世ですが
大手レコード会社である当社は意外にも増収基調を続けています。

既に足下の勢いではCDパッケージなどのいわゆる音楽(レコード)事業を
タレントマネジメント・ライヴ事業が上回る逆転現象が起きています。
もう一本の柱であるdビデオやBeeTVなどの映像配信事業もかなり早い
ピッチで育ってきており、着々と業容の変更が進んでいます。
ドワンゴへの出資やエイベックス所属の芸能人が増えたことなどを見ても、
この辺は数字でなくとも感覚的にお分かりいただけるかと思います。

さらに利益面ではマネジメント・ライブ事業による牽引が鮮明であり、
今後これらのコンテンツの蓄積は他の映像配信事業などにも好影響であり
良くない事業環境でありながらも、上手く立ち回っている様に感じます。

今期はこれらの本業はそこそこながら、NTTと日テレに売り払ったドワンゴ株
の利益貢献により最終利益が30億底上げされて大幅増益の予定でしたが、
これを原資に?南青山のシンボルである本社ビルの立替が決定されたため、
建物の償却の変更やら何やらで、最終的には15%強の伸びに留まりそうです。

本社ビルは南青山ですので、ぜひ外貸しして家賃稼いでほしいものですが、
リリース見る限り100%自己使用くさいのでそこはちょっと残念です。

投資判断については新規でOutperformとします

映像配信の会員数の伸び悩みなどもあり、営業利益ベースでは減益見通しなので
株価的には多少売られるのは仕方ありませんが、昨年の高値3770円から半分
以下の水準まで売り込まれています。消費増税の影響を受けやすいこともあり、
どこかの大人が売り込んでいる感じですが、かなりいい水準まで来ております。

また、今期の配当性向は35%であるため、今期は期中に中間増配しているものの
もう一度期末配当の修正がある可能性があります。こういった配当政策の他に
今期は自社株の取得と2.5%の消却を行っており、会社側の本気を感じます。

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