3月確定のクオカード株主優待銘柄、松田産業(7456)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【7456】松田産業(東証1部) 投資判断 新規Inline

現在値 1,190円/100株 PER10.3 PBR0.74 3月配当優待 9月配当

電子部品スクラップから貴金属を回収、電子材料・地金の形で販売。
配当は3月9月の年2回の合計24円配当であり、配当利回りは2.01%となります。

松田産業は株主優待制度を導入しておりまして、100株以上保有の3月末株主に
2,000円分のクオカードを進呈しております。配当優待利回りは約3.69%です。
また、これとは別に同じ3月末権利(9末ではないので要注意)の株主サービスとして、
希望する株主対し富士山をフィーチャーした特製カレンダーが進呈されます。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 1,834億円、経常利益 61億円、EPS129円
■2012年3月期 売上高 1,876億円、経常利益 70億円、EPS150円  
■2013年3月期 売上高 1,672億円、経常利益 60億円、EPS146円  
■2014年3月期 売上高 1,660億円、経常利益 50億円、EPS123円 ce
■2015年3月期 売上高 1,700億円、経常利益 57億円、EPS134円 四e
□2014年12月3Q 売上高 1,256億円、経常利益 26億円、EPS98円 四e

最盛期の売上高は2008年3月期で2,000億円に迫るところまで行きましたが、
ここ数年は1,800億円前後で推移しております。2013年3月期がヘコんでいますが
これはタイ王国の洪水の影響が大きいので、基本的には復調ペースです。

ただ今2014.3月期も本調子かというとそうでもなく、3Q時点で下方修正
しております。電子材料や白金族の売上は堅調に推移したものの、主力の
金や銀が低調に推移しており、当社2本目の柱である食料品事業についても
円高の影響で原価があがってしまった様です。

この様に目先の業績についてはしばらく波がありそうな感じではありますが、
当社は現金同等物が負債を上回る実質無借金であり、財務的に余裕があります。

配当金はここ数年24円が続いているため、配当性向10%台で増配余地があり、
それに加えて年に数回1億円位ずつちょろちょと自社株買いをしていたりと
総合的な株主還元意欲は決して低くないと考えております。ただこの自己株式
はひたすら集めるばかりで、一向に消却しないのはちょっと残念です。

投資判断については新規でInlineとします

安心出来る銘柄ですが、カタリスト等の面白味に欠けるのがネックです。

ほんの数年前までは1対1.1の株式端数分割といった懐かしいこともやってくれて
いたので、ぜひ配当据置(実質増配)にしてそういうのを再開してほしいです。
まぁ、今日日の東証には目をつけられるかもしれませんが・・・。

また、当社は株主優待系のガイド本にも広告特集記事をよく掲載しており、
個人投資家へのアピールにも余念がありません。個人に広く浅く株を持って
もらいたい様な印象を受ける会社です。

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