再掲/希少な黒字バイオ銘柄、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)の投資判断。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【6090】ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(東マ)投資判断 Inline

現在値 3,605円 PER794 PBR99.9 3月無配 株主優待なし

メタボローム解析試験受託事業及びバイオマーカー開発事業。
設立時より無配が継続しており、今期も無配予想です。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは株主優待を実施しておりません。

さっそく業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 5.6億円、経常利益 0.83億円 EPS 19.2円
■2012年3月期 売上高 5.2億円、経常利益 ▲0.47億円 EPS ▲12.1円 
■2013年3月期 売上高 4.9億円、経常利益 ▲0.93億円 EPS ▲24.5円  
■2014年3月期 売上高 6.3億円、経常利益 0.26億円 EPS 5.6円 ce
□2013年9月中 売上高 2.0億円、経常利益 ▲0.59億円 PS ▲15.6円

バイオ企業の中ではコンスタントに売上を計上しており、毎期5億前後の数字を
あげてきています。2011年3月期には瞬間的に黒字化しているのも特徴です。

また今2014年3月期については再度の黒字転換を予想しており、中間段階では
進捗が微妙であるものの、大学などの取引先への売上は3月期末に集中する
こともあることから、現段階ではそこまで心配しなくても良いかと思います。
受注も昨年対比で37%伸びているそうなので、今期の数字は達成可能でしょう。

順番が逆ですが、当社の事業内容にも触れていきます。

柱となるのは血液や尿などの代謝物を分析するメタボローム解析事業であり、
そこで発見したバイオマーカーを投薬の参考や創薬に利用していくというのが
基本的なビジネスモデルとなります。

当社のメタボローム解析技術である水溶性CE-MSというのはエネルギー代謝物
の測定に強みを持ち、この技術は世界でも当社および慶大くらいしか出来ない
解析技術であり、極めて競争優位性があります。

またバイオマーカー事業については、患者の血液を調べるだけで、うつ病の程度と
投薬量などをどのレベルの医師でも診断出来るようになる診断薬を開発しており、
こちらも期待の持てる事業と考えております。

そんな訳で、投資判断はInlineでカバーを開始します。

個人的には非常に期待しており、気持ちは自体はもちろん強気なのですが、
上場して最初の決算となる第3四半期決算(たぶんショボい決算)を見てみないと
何とも言えないのと、足下の新興相場が弱含んでいることがマイナス材料です。

また、あれだけ年末に売買代金があったくせに、大株主のVCの売りさばきが
まだ全然終わっていないのはネックです。当社の株主構成はVCばかりなので、
この辺が売り切った後でエントリするのが望ましいのかもしれません。

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