超高成長のクオカード優待銘柄・エスクリ(2196)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【2196】エスクリ(東証1部)投資判断 Outperform

現在値 1,006円/100株 PER10.6 PBR4.17 3月配当優待 9月配当

専門式場・ゲストハウス等多様な業態で展開。駅ビル・益チカに特徴。
配当金は3月9月の年2回計6円で、配当利回りは0.6%と殆どありません。

エスクリは株主優待を実施しており、100株以上の3月末株主に対して
1,000円相当のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りを
算出した場合は約1.6%となります。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 68億円、経常利益 5.9億円 EPS 31.4円
■2012年3月期 売上高 107億円、経常利益 10億円 EPS 58.6円 
■2013年3月期 売上高 129億円、経常利益 11億円 EPS 64.4円  
■2014年3月期 売上高 184億円、経常利益 18億円 EPS 94.3円 ce
□2013年9月中 売上高 82億円、経常利益 3.3億円 EPS 14.8円

なかなか美しい業績の伸びで、ザ・成長企業という趣があります。
当社は多くの個人投資家さんのポートフォリオに登場する銘柄であり、
とりあえず業績を見ればそれも納得出来ます。

特に今期は売上高から約4割増という大増勢であり、進捗の確認が重要です。

9月中間の段階では売上高の進捗率は大よそ半分弱、利益進捗は2割弱の水準で
パッと見では赤信号となりますが、これは10月末に中間上方修正後の数字であり
期初予想はそもそも赤字だったことを踏まえると、かなり順調と判断できます。
秋の結婚式シーズンを控え、据え置いた通期の修正も期待される状況です。

なお中期的な目標数値については、2018年3月期の売上高が400億円・営業利益44億円
としており、引き続き成長モメンタムの高水準維持を志向しています。
ここ3年は成長率35%で来ており、今期もおそらく走破圏であることを考えると
中計目標もかなり意欲的でありながら、達成確度は高い部類に入ると思われます。

高い成長性を買い、投資判断はOutperformでカバーを開始します。

足下のリスク要因ですが、同業のベストブライダルの調子が悪くなってきている
ことが気掛かりです。ベストブライダルより当社の挙式単価の方が低いので、
そういう客層が流れてきていると単純解釈できれば良いのですが、当社の挙式単価
がどんどん上昇していることもあり、価格帯的に競合するゾーンに入ってきます。

あとは増資リスクでしょうか。いくらビルインの式場が多いとはいえ、内装には金が
かかることは事実なので、高成長・高株価を原資に一発ファイナンスやりたい
というのが本音だと思います。ちなみに今期に買収した内装の渋谷は年商40億程度で
買値は8億なので、今後の当社の成長を取り込めるのなら安い買い物だと思います。

※下記はベストブライダルの社長の本です。
 著者は提灯自伝を書かせたら右に出るものはいない、安定の鶴蒔靖夫氏です。

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