高財務キャッシュリッチ株主優待銘柄、西松屋チェーン(7545)の分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
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【7545】西松屋チェーン(東証1部)投資判断 Outperform

現在値 862円/100株 PER17.0 PBR1.14 2月配当優待8月配当優待

ベビー・子供衣料と生活雑貨のロードサイド大型店を全国展開。
配当金は2月8月の年2回計19円で、配当利回りは2.20%となります。

西松屋チェーンは株主優待を実施しており、100株以上の株主に対して
1,000円買い上げ毎に100円割引になる株主優待を年100枚発行してますので
むりくり配当優待利回りを算出した場合は約13.8%となります。

業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 1,117億円、経常利益 83億円 EPS 70.3円
■2012年2月期 売上高 1,119億円、経常利益 50億円 EPS 34.1円 
■2013年2月期 売上高 1,225億円、経常利益 65億円 EPS 54.6円  
■2014年2月期 売上高 1,288億円、経常利益 61億円 EPS 50.7円 ce
□2013年11月3Q 売上高 979億円、経常利益 50億円 EPS 41.5円

小児専業小売でここまでコンスタントに数字を残せるのは立派です。

文句をつけるとすれば、売上高が伸びているのに利益率が低下傾向なのが
若干気掛かりですが、円安傾向ということなども踏まえれば、十分及第点を
与えても良い業績推移なのではないでしょうか。

今2014年2月期についても前期から連続の増収減益予想ではありますが、
3Q時点の進捗率はかなり高い数字となっており、アパレル利益の伸びやすい
冬場を残してこの数字ですので順調と言えます。当社は足下の月次推移も
開示しておりますが、1月の既存店月次は100%を越えていることもあり、
通期予想は走破圏どころか上方修正含みといえる状況です。

また、当社は無借金経営を続けており、時価総額約600億に対して、
利益剰余金は500億円・現金同等物は250億円というキャッシュリッチ具合です。
筆頭株主がいちごトラストですが、これは納得の展開です。株主順位3位にも
フィディリティロープライスがおり、バリュー投資家大集結の様相です。

そんな訳で、投資判断はOutperformでカバーを開始します。

円高の進行と業績の後退が気がかりですが、それを補って余りある財務は
やはり魅力があります。

中計では2018年2月期に売上高2,000億円、経常利益240億円を掲げており、
あと4年程でこの数字を達成するのはどうやっても無理ゲー過ぎるのですが、
有り余る現ナマ砲でM&Aとかしまくれば、出来なくもないような気がします。

でもどっちかというと、配当性向を上げてくれる方が嬉しいです、ええ。

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