高還元性向の新設優待銘柄、AIT(9381)の投資判断。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【9381】エーアイテイー(東証1部)投資判断 Outperform

現在値 757円/100株 PER16.6 PBR4.09 2月配当優待8月配当

関西発祥の複合一貫輸送業者。日中間の海上輸送で衣料、日用雑貨に強み。

配当金は中間配ありの年2回の計16円で、配当利回りは2.11%です。
またエーアイテイーは株主優待制度を導入しており、単元株以上の株主に対し、
2,000円相当の商品がもらえますので、配当優待利回りは4.75%となります。

さっそく業績から確認していきます。
■2011年2月期 売上高 136億円、経常利益 10.2億円 DPS10.65円
■2012年2月期 売上高 146億円、経常利益 10.8億円 DPS13.5円 
■2013年2月期 売上高 167億円、経常利益 12.9億円 DPS15円  
■2014年2月期 売上高 200億円、経常利益 15.3億円e DPS16円

さすが当社はザ・グロース株だけあって、業績成長とお約束の増配に
ついては非常に安定感がありますね。何だかんだで近年の業績不調を
中国の減速のせいにする会社は多いですが、こと当社については
「どこふく風」といった感じで、あまり言い訳にしないところが痛快です。

ただ足下の中間期については売上高で90億円、経常利益で6.7億円となり
為替による上積みがあったにも拘らず、計画を若干ショートしています。
下期の復調が前提となりますが、下方があっても知れてるとは思います。

また、当社は財務状況も非常に良く、無借金経営をしています。
なので業績がこのまま順調に行けば、8期継続中の増配が今後も続く可能性
が強く、多少業績が悪い時があっても配当は維持されると考えられます。

配当性向は既に30%を突破して、32%圏です。
この前新設した株主優待を考慮すれば、経営陣は実質的な配当性向50%
程度までは視野に入っている様な気もしますね。

以上、投資判断はOutperformでカバー開始します。

当社は年率2桁の成長率を維持しつつ、株主への高還元性向を両立している
稀有な会社です。今年度は株主優待の新設も加わり、より一層投資妙味が
高くなりました。

PERのバリュエーションで見ると、内外トランスの方が割安な気もしますが、
トータルで許容出来る範囲かと思います。700円台位なら優待狙いで1つ買って、
買い増しするなら押し目狙い、といった感じでしょうかね。

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