業績不振の三光マーケから株主優待が来たので寸評②。 | なちゅの市川綜合研究所

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当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

市川投資綜合研究所
【2762】 三光マーケティングフーズ(東証2部)投資判断 Underperform継続

現在値 96,500円/100株 PER694.24 PBR 0.98 6月配当優待12月配当優待

低価格居酒屋『金の蔵Jr.』等を直営展開。焼牛丼『東京チカラめし』。

予想配当は年間1600円配で配当利回は1.65%となります。
株主優待として100株以上の株主に対して、3,000円分の食事券が年2回
もらえますので、優待配当利回りに直すと、7.87%となります。

いつも書いておりますが、私は当社の株を大学2年生の時に購入したので
かれこれ約11年持ち続けております。購入したのは上場して2日目で、
当時はこんな牛丼屋さんになるなんて想像もしませんでした。

私は当社にそれなりの愛着を持っておりますので、既に私の持ち株は1単元
しか残っていないものの、愛あるがゆえに厳しく見ていきたいと思います。

さっそく、業績の確認をします。

売上高はここ5年くらい250億円前後で、この辺の数字が巡航ペースです。
あれだけ店を増やしておきながら、トップラインが増えないというのは、
ちょっと致命的な香りがしなくもありません。

経常利益は数年前まではコンスタントに20億以上は儲かっていたのですが、
気が付いたら前期はたったの13百万円で、水面下すれすれの状況です。
今期予想も4億円ということで、本格回復は遠い先の様な気がします。

但し、当社の業績が微妙なのは既に大分織り込まれた話であり、
手元現金がずいぶん減ってはいるものの、外食産業でありながら無借金
経営を続けているので、この辺が底の様な見方も出来るかもしれません。

ちなみに当社の業績回復の本気度は、役員報酬を参考にしています。

前々回の株主総会でもつるし上げられていましたが、一昨年は業績低迷に
も関わらず、役員5人で2億8千万円の高額報酬を貰っておりました。
しかし、昨年は役員4人で1億5千万円なのでそこそこ減額されています。
(役員が1人減った理由もあるでしょうが、社外役員なのでその分は軽微)

前期経常利益が13百万円の会社ですから、これでも多い様な気がしますが
この減額に加えて、退職慰労金制度の廃止や社長交代も行っているので、
会社的には最低限のミソギは果たした・・といったとことでしょうかね。


以上、当社の業績はまだまだ要監視状況が継続していることを踏まえ、
投資判断はUnderperform継続、アウトルックはネガティヴといたします。

※参考記事 2013-03-16 94,000円 投資判断Underperform
業績不振の三光マーケティングフーズから株主優待がきますた。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11489797477.html

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