株主優待を新設、ユニーグループ・ホールディングス(8720)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【8270】 ユニーグループ・ホールディングス(東証1部)投資判断Outperform

現在値 638円/100株 PER8.9 PBR0.50 2月配当優待8月配当

愛知地盤の総合スーパー。傘下にコンビニ、専門店、カード会社。
配当は年間24円配で、配当利回は3.76%なります。

ユニーグループは株主優待制度を新設しまして、2月末の単元以上株主
に対して1,000円分の商品券またはPB商品が贈呈されます。
これらを通算した配当優待利回りについては、5.39%となります。


さて、業界トップを行くセブン&アイやイオンに対して、絶対に埋められない
大差をつけられた業界三番手のユニーが今回の分析対象です。
総合スーパーとしての位置付けもそうですが、当社傘下のコンビニ大手の
サークルK・サンクスも同様に、上位三社から引き離されている状況です。

そんな栄枯盛衰の総合スーパー業界で”衰”の部分を一手に引き受けて
しまった様な当社ですが、業績もまた残念な状況になってしまっています。

当社は売上高に相当する営業収益が巡航で1.1兆円程度はあるのですが、
当期予想は1.03兆円です。営業利益も当期は360億円を予想しております。

・・・が、先頃発表されました第1Qの決算が目を覆いたくなる決算でした。

営業収益こそ2463億円とまぁそこそこだったのですが、営業利益が68億円と
前年同期比で約30%減という酷い数字です。
第1Qでの通期予算修正は無かったものの、下方修正は避けられないでしょう。


こういう状況ですと、当然投資対象にはなりずらいのですが、かなり悪材料
は出尽くしたというのが私の見方です。
傘下のサークルK・サンクスの不調は今に始まったことではありませんし、
グループの全体の業績が悪いことは相当織り込まれているとの判断です。

更にここまで業績が悪化すると、提携先の伊藤忠商事が手出しし易くなる
ことも大きなメリットです。伊藤忠の傘下にはコンビニ業界三位で、
手詰まり感の漂いまくっているファミリーマートがありますので、
業界大編成の台風の目になる可能性も期待できるというのも理由です。


以上、悪材料出尽くし感と配当利回り3.5%が有効にサポートすると考え、
投資判断を新規でOutperform、といたします。

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