共同通信より、朝日新聞の方が詳しいので、朝日新聞の記事も載せます。



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●健康女性の卵子凍結「推奨しない」 日産婦の委員会

2月26日 20:10

 健康な女性が将来の出産のために卵子を凍結保存することについて、

日本産科婦人科学会(日産婦)の生殖・内分泌委員会は

「推奨しない」とする見解をまとめた。

健康上のリスクなどを考慮したという。

28日に学会の理事会で議論された後、

会員に通知されることになる。

 卵子の凍結保存は、

がんの治療などの影響で妊娠・出産ができなくなる恐れがある女性には

選択肢となっている。

健康な女性が将来に備え、

若いうちに実施する例も出てきている。

健康な女性には推奨しない理由として、

日産婦の委員会は、

凍結した受精卵に比べ卵子では妊娠率が低い

▽治療目的でないのに、採卵のための負担を体に課すことになる

▽危険のある高齢出産につながりかねない--

などを挙げる。

見解は1月末にまとめた。

 卵子凍結をめぐっては、千葉県浦安市と順天堂大学医学部付属浦安病院が

2月、少子化対策の一つとして、若い女性の卵子凍結保存を支援する取り組みを発表した。

この見解を受けて浦安市健康福祉部の新宅秀樹部長は

「推奨しているわけではなく、これは選択肢の一つ。

高齢出産のリスクや出産適齢期をしっかりと伝えながら、

将来のためにこういう選択肢も必要だと考えている」
と話している。

 日本生殖医学会は2013年、「凍結保存による妊娠の先送りを推奨するものではない」とした上で、

病気の治療などで卵子に影響する恐れのある女性だけでなく、

健康な女性にも卵子の凍結保存を認める指針を公表。

より会員が多い日産婦でも卵子凍結保存について委員会で検討してきた。

■朝日新聞社