●敦賀原発敷地でM7.4
 
 日本原子力発電敦賀原発1、2号機(福井県)の敷地を
 
通る活断層
 
「浦底—柳ケ瀬山断層帯」(浦底断層)は
 
少なくとも全長35キロあり、
 
マグニチュード(M)7.4程度と
 
従来の想定の
 
2倍以上に
 
当たる
 
エネルギーの
 
地震を起こす
 
可能性が高いことが
 
5日、産業技術総合研究所の
 
杉山雄一主幹研究員らの調査で分かった。
 
 浦底断層の南部にある複数の断層が
 
広域で連動する可能性もあり、
 
杉山氏は
 
「最悪の場合も考えないといけない」として、
 
大規模な連動地震についても
 
考慮すべきだとしている。
 
 政府の地震調査委員会や日本原電は
 
連動する他の断層も含め、
 
全長25キロでM7.2程度と評価しており、
 
過小評価だった
 
可能性が高い。
 
 原発の立地場所として
 
問題があることを
 
示すもので、
 
安全性の再検討は必至だ。
 
 日本原電は「現段階では、コメントは何もない」としている。
 
 杉山氏は、
 
原発の耐震性を評価する
 
経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議の委員。
 
 杉山氏によると、日本原電の音波探査結果などから、
 
敦賀原発の東側の敦賀湾で浦底断層から2~3キロの位置に
 
複数の活断層があり、
 
浦底断層と
 
同時に動く可能性が高いと分かった。
 
 全長は35キロとなる。
 
 こうした海底断層は、
 
日本原電や国の安全審査では
 
考慮してこなかった
 
という。
 
記事更新日時:
 
 2012年3月 6日 02:06
 
記事提供名称: 共同通信