オリンピック期間中なのに、普通はこんなことは書かないと思いますが、
ふっと思ったので、書くことにしました。

 実は、前に書いたことの繰り返しになるのですが。

 日本人選手は、特に女子選手は、難しいジャンプで目立った選手が多いです。

 中野友加里さんは、伊藤みどりさん以来、10年振りにトリプルアクセル(3A)を成功した人。
浅田真央さんは3A。
安藤美姫さんは4回転。

 難しいジャンプを跳べば、トップ選手になれるのでしょうか。

 実は、浅田舞さんも、世界ジュニアで3Aを跳んでいます。
しかし、着氷が少し回りすぎたということで、
3Aは認定されませんでした。
 もし、浅田舞さんの
3Aが認定されていたなら、
浅田舞さんはトップ選手の仲間入りをしていたのでしょうか。

 浅田真央さんは、かなり高い確率で3Aを成功させています。
 しかし、中野友加里さんの3Aは、なかなか認定されません。
一番最初に認定されたから、3Aを跳ぼうとするのだけれど、それ以来、なかなか認定されません。

 トップ選手であるためには、3Aを跳ばなければいけないのでしょうか。

 安藤美姫さんも、旧採点方式時代に4回転を認定されて以来、それ以後認定されていません。

 歌手が、一度、曲をヒットさせれば、それ以後ヒット曲がなくても、
トップ歌手でいることができます。
(青山テルマ然り、平原綾香然り。歌が上手でも
曲はなかなかヒットしないのですね)

 フィギュアスケート選手も、それと同じように思うのです。

 浅田舞さんは、3Aが認定されていたなら、3Aの練習を続けていたのでしょうか。


 体操も新採点方式に変わりましたが、確か世界選手権だったと思いますが、
日本選手団の中で、補欠で選ばれた選手が、世界選手権で演技をすると、
ほかの日本の選手の誰よりも、高い得点を出した、ということがありました。

つまり、日本での選手の見方と、世界での選手の見方が違った、ということです。


 日本では、難しいジャンプでトップ選手になれるとしたら、
鈴木明子さんは、難しいジャンプを持っていないため、
今まで、上位に上がれなかったのでしょうか。

 2005年の全日本選手権では、鈴木明子さんは、12位でした。
 もし、鈴木明子さんが難しいジャンプを跳ぶ選手だったとしたら、
たとえ、病気で1年間のブランクがあったとしても、
その後、復帰しても、すぐに上位に上がれたのでしょうか。

2003年には、
鈴木明子
太田由希奈
安藤美姫
浅田真央
の4人は、将来活躍が期待される選手として、注目されていたのです。

 太田由希奈さんは、世界ジュニア優勝、四大陸選手権優勝の後、足のケガで、
一度は復帰したけれど、残念ながら、競技を引退してしまいました。

 鈴木明子さんは、1年間のブランクがなかったとしたら、
トップ選手のままでいられたのでしょうか。

 今、鈴木明子さんは、難しいジャンプを持っていなくても、素晴らしい演技をします。

 だから、なぜ、もっと早く、
鈴木明子さんの演技が認められなかったのだろうと思うのです。