阿波DANCE(07・日) | no movie no life

no movie no life

・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。

人生には、アホになれる時間が必要。


東京でHIPHOPクイーンになった女子高生・茜(榮倉奈々)は両親の離婚が原因で母の実家のある徳島県鳴門に引っ越してきた。しかしそこはHIPHOPとは無縁の場所で、高校には阿波踊りを踊るダンス部があるのみ。阿波踊りをバカにする茜は、阿波踊りに情熱を燃やすコージ(勝地涼)たちグループと反目しあうが・・・


バラバラだった生徒たちが一致団結して目的に向かって目指す青春ストーリーとしては典型的だ。山形が舞台となった「スウィングガールズ」なんかを思い出す。ベタといえばベタだけど、この映画では更に「阿波踊り」とHIPHOPの融合を図ることで、よりお互いを際立たせ、そもそもの踊る目的を掘り下げてくれる。


自ら楽しむことを忘れた踊りは、ハタから見ていても楽しくはなれないんだと思う。頭を真っ白にして、体を精一杯動かし、ハイになっていく。案外、日常生活でそういうことはできないものだ。お祭の踊りの由来を考えれば、宗教的な意味合いもあるのかも知れないけど、1年に1回くらいアホになって踊り狂いリセットするのは人間の知恵のような気がする。


「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン!」

形に囚われ踊る目的なんぞを小難しく考える若者たちより、回りの大人たちの方が突き抜けていたようだ。


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