SAYURI(05・米) | no movie no life

no movie no life

・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。



時は太平洋戦争半ば、貧困がゆえにひとつの「置屋」に売り飛ばされた千代。そこでは、看板芸者「初桃」(コン・リー)ために下働きをしながら、芸者学校に通うという毎日が待っていた。たった一人の姉と引き離され泣いていた千代に、優しく声をかける「会長」(渡辺謙)。それ以降、千代は、「会長」にもう一度会うために「芸者」になるべく努力を重ねる。そして、「さゆり」(チャン・ツィイー)としてデビューを果たした先には、自分の思うようにはならない人生が待ち受けていた・・・



「一流の芸者は、流し目ひとつで男の心をつかむ。」

複数の男性の心を虜にしながら、ただ一人の男性への思いは封印しなければならない。

自分の意思では思うとおりにならない、結局は男に頼らなければ生きていけない人生。

さゆりをいかに立派な芸者に育てるか、「旦那」がつくまでの間はまるで「人生ゲーム」のようでした。

そして、老いてまた堕ちてゆく芸者もあり・・・



あのあと、どうなったのかは映画ではわかりません。

しかし、思いが通じ合った一瞬があれば、それだけを糧にしてでも、生きていける。人としてのプライドを持って・・・



私はそう思いたいです。



でもって、ハリウッド映画なんですよねー。私は字幕版で見たんですが、日本語しゃべったり英語しゃべったりしてて、「ここはドコなんだ?」的錯覚に陥りました。

チャン・ツィイーの演技がゴールデングローブ賞候補になっているようですが、私はよくわからないですね。日本人役者、特に桃井かおりは良かったと思いますけれど。



驚いたのはコン・リーですね。「覇王別姫」のときはそれこそバイタリティーあふれてて、きれいな人だなあと思いましたが・・・すごく痩せてて、はじめわかりませんでした・・・役作りなんでしょうか・・・?