6年前のこと。
決して忘れてはいけないと
いろんなところで耳にします。
でも、
先日ある新聞のコラムに、
福島に住んでる人の中には、
忘れてほしいと思っている人もいるのだと、
今でも放射能に汚染されているイメージが付きまとうので、
忘れてほしいと願う人もいるのだとありました。
忘れ去ってはいけないけれど、
心の片隅に留めておきながらも、
一旦は忘れて
前を向いていかなければならないこともあります。
非常に辛いことや、痛み、苦しみは、
忘れるからこそ生きていけるということもあるのです。
それは人間のしくみの不思議でもあります。
忘れてはいけないことと
忘れることと
忘れてほしくないことと
忘れてほしいことと
立場と状況によって
人の思いは様々です。
3.11.
忘れないと
声高に言うよりも
今でも苦しみや悲しみの中にいる人の心に
そっと寄り添う
今日はそんな日にしたいと思います。
「突然の贈りもの」
〜大貫妙子