文化庁メディア芸術祭
新国立美術館にて開催中です。
表現の手段というか方法というか、いわゆるテクノロジーが発展して芸術の領域が拡張していることがよくわかります。
さらにこの先どうなっていくか、どういうことが可能になっていくのかということも紹介されていて、文字通り「お祭り」です。
芸術祭だけあって、「すげぇな」と思わせつつ、クスッと笑わせてくれるものも多く、単純に楽しめました。
全体的にクールに決めに行ってる感じがして、もっと熱いのがあってもいいんじゃないかとも思いましたが、この辺は、今というか時代性なんでしょうか。
テクノロジーの進化もあいまってか、体感的要素を含む内容の展示もたくさんあります。(展示の終盤)
ヴァーチャルな事柄であっても、ここまで具体的に体験できてしまうと、それは身体化してしまうのだろうな、と思わざるを得ないです。それらがさらに進化して、より一般化していったとして、さて、建築はどうなるか?
まぁ、いろいろな楽しみ方というかオプション的には増えると思います。
ただ、どこまでもはてしなくリアルな『重力』と戦わねばならないという事実だけは残るので、根源的には変わり得ないだろうな、というのが今のところの僕の感想。
もちろん、5年後には違う気持ちになっているかもしれませんが。
ちらっとそういうことも考えてしまえる、楽しいイベントですので、まだの方は是非会場へ足をお運びください。
入場は「無料」です。
なお、会場構成はスープ・デザインの土井伸朗さんが担当しています。
デザイナーの作品を並べるだけの類の展示イベントとは規模も意味合いも違うので、大変だったかとは思いますが、あの巨大な空間を良くさばききったな、と同級生ながらに感心しております。壁の高さを上手く使い分けたなぁ、と。
この2000平米を5日間で設営する様子はスープ・デザインのホームページ 内で紹介されています。