俳茶居

億年の宇宙は毎夜花火して〈呑亀〉


とよす茶会「七夕茶会」設え(2016年7月17日)


天空茶会第十葉 Kさん表演茶芸席(2015・11・28、江戸からかみ東京松屋)


エコ茶会ワンコイン茶席「天空茶席」初日設え 2015年10月10日


ツバメおこわ×ルハンの台湾茶 「蓮畑で物語る茶会」2015年8月22日



とよす茶会会場よりの夜景 2015年7月



竹の子に囲まれた野点茶会2015年4月


台北の茶館 紫藤蘆の藤棚 2014年6月


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二つの銀メダル




「クリスマス茶会inとよす」窓辺の茶席設えより(2014年12月)

 

リオデジャネイロオリンピックが閉幕した。スポーツの祭典なのだが、政治と大きく関連してくる。次回開催都市東京の代表が、五輪旗を受け取りに閉会式に臨んだ。重責を担った小池百合子東京都知事は、つい先月末の選挙で当選するまで、その時着る着物の柄など想像だにしていなかっただろう。スーパーマリオの着ぐるみで登場する安倍首相は、目立ちたがり屋の性格が正直に出ているようだ。東京オリンピックを政治で最大限に利用しようとする思惑が透けて見える。

 私はスポーツが好きだ。アスリートが自らの肉体と精神を最大限に発揮し、高みを目指す姿は美しいと思うからである。オリンピックは、4年に一度と言う事も意味があると考える。4年の間には、当然様々な変化がアスリート達に起きているからだ。それでも何度もオリンピックに挑戦する彼等は、オリンピックの魅力と魔力を一番よく知っている人達であろう。しかしまた、メダルを取る為に手段を選ばなくなると、今回発覚したロシアの組織ぐるみのドーピング問題等、国家の政治基盤をも危険に晒すことになる。さらに選手や団体を取り巻く企業との金銭問題は、一見現代的ではあるが、近代五輪が掲げて来たアマチュアリズムとはすでに縁遠い。

 リオデジャネイロオリンピック、日本選手が獲得した二つの銀メダルについて考えた。ひとつは、女子レスリング五輪4連覇を目指し届かなかった吉田沙保里選手。もう一つは、陸上男子400メートルリレーのそれである。

常勝を何かに宿命付けられた彼女は敗者に例えられ、自らもインタビューで国民に詫びる姿は異常に思えるほどであった。最後の決勝戦6分間で、これまでの全エネルギーを使い果たし、さらにこれから先の彼女の人生も燃焼し尽くした。言葉は失礼だが老婆に近い表情になっていた。吉田沙保里選手は、3連続五輪金メダル獲得のあと国民栄誉賞にまで選ばれた。その後マスコミにも常に登場し、日本のアスリートの広告塔的存在になっていた。長くコーチだった父親や家族との絆など、ヒロインストーリーは国民に行き渡っていた。誰もが4連覇を疑わなかった中での出来事であった。オリンピックの代表になる事、そこで優勝する事、それだけで尊敬に値する事だが、それを3回続ける事など、私にはとても想像できない世界である。4回目に銀メダルを取ったことに何も恥じることは無い。試合後、コーチや家族が彼女の健闘を称え優しい言葉をかけたが、彼女自身が背負った荷を下ろすには更に時間がかかりそうである。長くトップでいた人達の引き際は難しい。サッカーの澤穂希選手が引退し、結婚妊娠の報告が先ごろあった。金メダルだけが人生ではない。素の吉田沙保里に戻り、胸を張って次に進んでもらいたい。

オリンピック陸上トラック競技でのメダル獲得は、1928年アムステルダム大会での、女子800m人見絹代選手の銀メダルと、2008年北京大会での男子400mリレーの銅メダルである。それほど陸上競技のトラック種目は日本人向きではないようだ。近年短距離種目はジャマイカ勢の独壇場だ。北京大会から今回まで100m、200mを3連覇したウサイン・ボルト選手を始め、短距離王国は最早アメリカではない。陸上トラック中・長距離やマラソンも含め、アフリカ勢が上位を占めている。その厳しい陸上トラック短距離競技の中、400mリレー種目で日本チームが獲得した銀メダルは大変な価値がある。日本の前には、ウサイン・ボルトを有するジャマイカチームしか存在しない強さであったのだ。日本チームの誰も100m決勝に進んでいない。9秒台の選手もいない。しかしこの強さは何処から来たのだろう。技術的なことがまず話題になった。バトンタッチでのスピードロスを最小限にする。解説する専門家の意見はそこに集中していた。しかし私が上げたい点は、吉田沙保里選手立場との違いである。すなわち国民の期待度である。彼らなりのプレッシャーは当然あったのだが、決勝戦への登場口でサムライパフォーマンスをするなど、力みが少なかったと思える。もちろん他のチームにマークされてもいないし、守りの姿勢も必要なかった。最終走者ケンブリッジ飛鳥選手がバトンを受けた瞬間、力強くアクセルが入り隣のボルト選手が、なんだこれはと飛鳥選手に振り向く瞬間があった。そこまで王者を追い詰めた日本チーム、最後の10mに手に汗握ったのは私だけではなかったはずである。トラック短距離リレー競技の歴史が動いた日であった。もちろん、北京大会の同競技で、銅メダルを取った実績を引き継いでの事である。今回のメンバーと、更に傑出した若者が現れた時、東京大会でもっと凄い夢を見ることが出来るかもしれない。                                                                                     2016年8月23日 俳茶居


リオデジャネイロオリンピック男子400m決勝 シーン







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喫茶茶会記茶会新涼茶事 開催のご案内 

                      2016年9月3日(土)・四ッ谷三丁目喫茶茶会記にて―





茶会記茶会「流星の茶事」(2015年10月24日 )

口上

秋の気配は少しずつやって来ます。賑やかに鳴いていた蝉も今は静かに思えます。昼間の暑さは続いていますが、朝夕のしのぎ易さが少しずつ戻って来ているようです。『新涼の茶事』心癒す美味しいお茶で暑気を払い、爽やかに秋を迎える準備をいたしましょう。

6回目を迎える中国茶の茶席、喫茶茶会記茶会。リラックスした雰囲気で、お手製を含めたスペシャルなお菓子で寛ぎながら、美味しい中国茶で初秋を感じて頂ければ幸いです。



茶会ご案内・申込み先は下記より

喫茶茶会記茶会新涼茶事 (申し込みはこちらをクリックし、FBのコメントでお願いします。)

 

 

口上

秋の気配は少しずつやって来ます。賑やかに鳴いていた蝉も今は静かに思えます。昼間の暑さは続いていますが、朝夕のしのぎ易さが少しずつ戻って来ているようです。『新涼の茶事』、心癒す美味しいお茶で暑気を払い、爽やかに秋を迎える準備をいたしましょう。

6回目を迎える中国茶の茶席、喫茶茶会記茶会。リラックスした雰囲気で、お手製を含めたスペシャルなお菓子で寛ぎながら、美味しい中国茶で初秋を感じて頂ければ幸いです。

 

   記

2016年9月日() 13:0016:50の間で、3回の席があります。

お茶の種類が回により異なります

ご希望の回をお申込み願います。

 

1席 1,800円 お菓子付

各回5

 

ウエルカムティー:包種茶冷茶烏龍茶(青茶 台湾坪林)

 

1回 13001350

鳳慶野生白茶(白茶  雲南省鳳慶):辻本麻里

梨山紅茶(紅茶 台湾梨山):俳茶居

 

2回 14301520

蒙頂黄牙(黄茶 四川省蒙頂山):村田亜樹

梨山紅茶(紅茶 台湾梨山):俳茶居

 

3回 16001650

蜜香紅茶(紅茶 台湾花蓮県):俳茶居

紫媚茶(黒茶(普生茶)雲南省海県):渡辺隆徳

 

会場:喫茶茶会記

(地下鉄丸の内線四ッ谷3丁目下車歩4分)

160-0015 東京都 新宿区大京町2-4 サウンドビル1F

03-3551-7904

 

151-0071 渋谷区本町6-10-7

携帯08034208131佐藤正夫

 

 


2016年8月 俳茶居 

   (お問い合わせ等ございましたら俳茶居まで願います。)

                              



新宿レゲエクラブ「オープン 」茶会(2015年9月16日)




 



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2016年8月15日の記憶




人は忘れやすい動物だ。忘れることで、心の平安を保っているのかも知れない。しかし忘れていい事とそうでないことはある。今年も静かに8月15日を記憶することとする。

オリンピックイアーの8月15日。日本人選手のオリンピックでの活躍に、大方の国民はテレビの前で歓声を上げている。その中で、今年も8月6日、9日、12日(御巣鷹山日航機事故の日)そして15日と繋がる濃密な1週間を迎えた。戦後71年、戦争の記憶を風化させまいと、多くの人達が今年も発言をした。中でも、8月9日長崎平和祈念集会での被爆者代表井原東洋一さんのスピーチ『平和への誓い 』は心に届いた。井原さんの言葉は、重い鉄の鉈(なた)の様な切れ味であった。首相のスピーチが紋切り型のものに対し、被爆体験から71年、80歳の彼は、オバマ大統領の広島訪問を歓迎しつつも一方で広島での言葉(「死がそらから降って来た」)への違和感も率直に語った。そして最後に同大統領の長崎訪問を要請した。

8月14日のNHKテレビのドキュメンタリー番組「村民は何故満州へ」では、満州へ開拓団を送る話が、最後には国家から全国の農村へノルマとして課せられていくドキュメンタリ―番組。やはりそうであったのかと唇を噛みしめ頷く事となった。20万人以上の日本人が満州で犠牲になった。引き上げの旅での悲惨な事件や、ようやくたどり着いた日本でのさらなる苦難の生活など苦渋に満ちた番組であった。再放送があると思うので、見逃された方は是非ご覧いただきたい。

私達現代の日本人は、数えきれない犠牲者から、戦後をどう生きるのか学んだであろうか。不戦の誓いは、現憲法の根幹である。71年の歳月は、あらゆるものを風化させようとしている。現政権の改憲の動きは急である。国民の意志を代表する政治の場では、先の参議院選挙で改憲に必要な議員の数(2/3)を、推進する政党や、容認する政党で占めた。この状況の中で改めて井原東洋一さんのスピーチは、国民を立ち止まらせ、もう一度平和への意思確認の一石になったと考えたい。

2016年8月15日 俳茶居



            


 

                              台湾台北の茶館『紫藤蘆』外観(2014年6月)

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とよす茶会「七夕茶会」開催御礼



 
七夕茶会設え(2016年7月17日撮影)


2016年7月17日(日)「とよす茶会グループ」による『七夕茶会』が、6月オープンしたばかりの人形町茶韻館 で開催され、スタッフの一員としてお客様をおもてなしてすることが叶った。お店は、茶友Mさんの長年の夢が叶った中国茶カフェである。広いフロアーに茶席がひとつ。贅沢な茶席スペースとなった。席亭のMさんにとっても、お客様の熱い声援が聞こえてくる、お店での最初の茶席となった。


俳茶居 君山銀針の呈茶




寛げる余裕の茶席空間



 設えは俳茶居が担当。漆黒の闇に銀河を配置し、七夕の夜のイメージをシンプルに求めた。そして、半夏生(この季節葉が半分白くなる野草)を一輪添えた。お菓子は、今回も徹夜でパテシエTさんが頑張ってくれた。お代り自由なビュッフェ形式は初めての試み、茶韻館のスペースだから出来たと言える。お客様にも好評だった。


ビュッフェ形式のスイート類


茶器スペースも楽しい


下町人形町に中国茶の新名所が誕生したと宣言するようなお店の柿落とし茶会となった。七夕茶会においで頂いたお客様に、改めて感謝の気持ちを伝えたい。是非お茶韻館そしてとよす茶会グループの茶会をご贔屓にと願うものである。次回クリスマス茶会でお会いできるのを楽しみにしている。      俳茶居


 春のびっくり茶会に続いて大阪からIさんがスタッフで駆けつけてくれた。最後にスタッフで茶席を囲み、Iさん持参の金萱紅茶を頂いた。初めての頂いたが楽しい浮遊感を味わった。そしてパテシエTさんが正山小種で締めてくれた。静かな燻香が鼻腔をくすぐった。


Iさん持参の金萱紅茶



最後に頂いた正山小種

茶譜

七夕茶会 2016年7月17日() 於:人形町「茶韻館」



   席目(11:00~12:00)

月光白    KS

   君山銀針   俳茶居

   日月潭紅玉  俳茶居



   席目(13:00~14:00)

明前西湖龍井  KS

 福寿梨山     RM

 正山小種    RM



   席目(14:30~15:30)

   月光白    MI

  君山銀針   俳茶居

  日月潭紅玉  俳茶居






 


 


 


 


 

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大橋巨泉氏の逝去を悼む 




戦中派の気骨を持つ好漢たちが、次々物故して行く。野坂昭如、蜷川幸雄、永六輔、そして大橋巨泉と続いた。彼らに一貫しているものを感じる。大きなものへの反発、反権力の立ち位置である。日本の現代史の中、子供ながら戦争の惨禍の体験が思想の中核をなす世代。そのオピニオンリーダーたちの慌ただしい退場は、重石(おもし)の世代の終焉にも思える。夥しい死体と向き合った体験は、原因を作った責任者を糾弾し、亡霊の再来に警告を発し続けた。ニュースは、テレビ時代の申し子と才能に偏りがちであるが、戦争犠牲者と共に戦後を歩んできた世代であることを常に発信続けた人でもある。大橋巨泉氏の逝去に触れ、2016年7月20・21日の記憶を記す事とする。



大橋巨泉氏の逝去(2016年7月12日)を悼む。氏の遺言は「週刊現代」に残されていた。戦中派としての実体験から、安倍政権への痛烈な批判で締めくくられている。亡くなった事を伝える報道に、7月20日21:00のNHKのニュースでは、週刊現代での最後の文筆活動の話は伝えられたが、肝心の安倍政権の危険性を訴えた箇所は報道されなかった。その後、テレ朝報道ステーションも同様だった。古舘伊知郎氏 から代ったイケメンキャスター君からは、権力から命がけで報道の自由を守ろうとした先輩の姿勢は微塵も感じられなかった。7月21日朝のTBS「あさチャン」も巨泉氏の才能と粋な生き方をなぞるだけで、彼の遺言の核心に触れることは無かった。7月24日(日)の朝、関口宏の「サンデーモーニング」が伝えなかったら、巨泉氏乾坤一擲の遺言の真意はテレビ報道されずに終る。いつの間にかこんな国になっていた。  俳茶居

http://light-shade.net/post-743  (週刊現代記事)




       2015年明前獅峰龍井茶 神楽坂コルク茶会(2015523日撮影)



 


 


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七夕茶会in茶韻館 」開催のご案内




2015年12月クリスマス茶会の茶席
 

とよす茶会では、「七夕茶会」を開催致します。今年の七夕茶会は、2016年6月にオープンしたばかりのティーハウス「茶韻館 (東京都中央区)にての開催です。好評のオリジナルのお菓子もご用意しております。皆様のお申し込みをお待ちしています。



七夕茶会


日程:2016年7月17日()

会場:

  東京都中央区日本橋人形町1-10-6 日本橋SDビル1F

  0362062119


お申込は、電話またはメールで。
電話:茶韻館03・6206・2119
メール:atsuko.tamaru@gmail.com


会費:各席2,000



茶譜・淹れ手

 席目(11:00~12:00)


茶 葉    淹れ手

月光白 ・  杉村杏子or田丸敦子
君山銀針 ・  佐藤正夫
日月潭 紅玉 ・  佐藤正夫



 席目(13:00~14:00)


茶 葉  ・  淹れ手

明前西湖龍井 ・  田丸敦子or杉村杏子

福寿 梨山   松田良子
正山 小種    松田良子



 席目(14:30~15:30)


茶 葉  ・  淹れ手

月光白  ・  井澤 真

君山銀針   佐藤正夫
日月潭 紅玉 ・ 佐藤正夫



 席目(16:00~17:00)


茶 葉    淹れ手
明前西湖龍井 ・  田丸敦子or杉村杏子
福寿 梨山  ・  井澤 真
正山 小種  ・  井澤 真



お申込は、電話またはメールで。
電話:茶韻館03・6206・2119
お申込は、電話またはメールで。
電話:茶韻館0362062119
メール:atsuko.tamaru@gmail.com
メール
:atsuko.tamaru@gmail.com




昨年の七夕茶会inとよす 茶会の様子



             とよす茶会設えの花


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『天空茶会 第十一葉 緑蔭の茶事』 開催御礼





幽玄の世界が湧き上がるOさん、Nさん(チーム「錆sabi])の表演茶芸
(2016年6月25日)


所属会派、日本中国茶普及協会認定インストラクター会主催の『天空茶会 第十一葉 緑蔭の茶事』(2016年6月25日・於:江戸からかみ東京松屋)が無事開催された。延べ約100名の熱心なお客様と静寂に漂いながら、又時に熱く語らいながら楽しく中国茶の席を囲むことが出来た。前日の天気予報で心配された大雨も一夜明ければ嘘のよう、曇天ではあるが暑くなく、この季節としてはほぼベストコンディションに変わっていた。「天は私達に味方している」。大げさではあるが、朝のミーティングでスタッフにそう伝えた。


   

落ち着きの佇まい「澄心(ちょうしん)」の席


泥沼より蓮の花「荷風(かふう)」の席



  お客様にまず感謝の気持ちを伝えたい。お客様のねぎらいの言葉や、楽しかったの一言が一番ありがたい励みとなる。今回も沢山のねぎらいの言葉を頂き、準備の苦労が報われる気持ちになった。会場を提供して頂いている「江戸からかみ東京松屋」様の御配慮に謝辞を申し上げる事とする。前日の設営から搬出迄の気遣い、いつもながら感謝である。日本中国茶普及協会理事の皆様、今回も会長始め会場にお運び頂き、優しく見守って頂けた事に感謝申し上げる事とする。

      緑蔭の趣「清滴(きよしずく)」席

 

この日の為に練習を重ね、淹れ手デビューをされた方がお二人。一席目の緊張感は大変なものであったに違いない。いくら練習を重ねていても本番は別である。しかし、もはや誰も手を貸すことは出来ない。重き扉を押し開け、自ら背中を押すしかない。そして席を重ね、ようやく最後の席になると余裕の表情が伺え、名残惜しそうな表情に見えるから不思議である。拍手を送る事とする。

涼しげなあしらい「瑞碧(すいへき)」の茶席


 天空茶会ではお馴染みの表演茶芸、今回OさんNさんによる創作茶芸が披露された。斬新な茶芸は、お客様の目を釘付けにし、異次元の世界へ私達を誘ってくれた。お二人に大感謝である。


 十一回目となる今回、料金改定も含め、多少のリニューアルの結果が出ることになる。中国茶の淹れ方教室を実施し、気軽に茶壺や蓋碗を使ってお客様にお茶淹れを体験してもらった。お客様の反応が良く、担当インストラクターの見事なさばきで、お客様の要望に応えることが出来たと思う。ゼロから頑張ったスタッフにエールを送りたい。又、今回からスタッフを全国から募集する枠にメリットを付加し、京都等遠距離よりの淹れ手参加が叶った。天空茶会が発展して行くための重要な第一歩となった。全国のインストラクターが往還を重ねる中で、新たな展開が開けると期待したい。


夏越祓の「氷室(ひむろ)」席 京都銘菓「水無月」が出たとか



2016年6月27日  俳茶居




茶譜

(すい)(へき)  肉桂(烏龍茶)/ 信陽毛尖(緑茶)

(きよ)(しずく)  陳香老白茶(寿眉)(白茶)/ 安渓鉄観音(烏龍茶)

氷室(ひむろ)  古式凍頂 龍眼炭焙煎(烏龍茶)/(紅茶)

(ちょう)(しん)  東方美人(烏龍茶)/(烏龍茶)

荷風(かふう)  鳳凰単叢(烏龍茶)/ 熟茶古茶典範(黒茶)

 


次回天空茶会は、2016年11月26日(土)、同所で予定している。 多謝 再見


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吉田山来て見てほっこり大茶会 2016年5月28・29日京都吉田山大茶会



催事初日の神事  2016年5月28日


京都吉田山大茶会 (主催・京都吉田山大茶会実行委員会)に、2016年5月28(土)・29(日)参加した。所属する日本中国茶普及協会が、毎年ブース出店をしており、中心メンバーの関西地区のインストラクターの方々と共にスタッフの一員となり、2日間で100人近いお客様と、中国茶を通して心温まる交流が叶いとても嬉しかった。主催者の発表は確認できないが、開催2日間で約1000人以上の来場者ではないだろうか。今年で7回目となり、お茶に纏わる関西地区一番の催事に成長し、京都大阪は言うに及ばず全国のお茶好きが楽しみにしているイベントである。

催事プロデュースの左能典 氏は、出版社で編集の仕事からスタートし、独立され編集者・著述家を続けられている。そして中国茶、特に岩茶の世界に深い愛情と造詣をお持ちの方である。経営される茶館「岩茶房」は東京と京都にあり、中国茶(特に岩茶)を愛する人達には、心地よき聖地なのである。



2日間で約100人のお客様と交流 


今年は、38の団体・グループ・個人がブース出店、会場の吉田山境内は、お茶好きのお客様とスタッフの熱気に包まれた。京都でこれほどの規模のお茶の催事はないとの事。東京のエコ茶会の次位の集客ではないだろうか。

茶友の方々との再会も楽しい。九州からのMさんは、ご自身がプロディースした茶器を販売されている。天空茶会で、表演茶芸をしていただいたのを思い出した。茶の有るところ必ずいらっしゃる東京のT先生。初日の朝8時には、某ブースの設営の力仕事に従事されていた。負けてはいられず、私達60代も力が入らざるを得ない。設営後、開始までの少しの時間会場を回り、茶友の皆様に挨拶をした。経堂の中国茶のお店のDご夫妻と試飲席を担当したUご夫妻、青蛾茶房のSさん、茶遊サロンのMさん、茶館銀芽Kさん、日本緑茶センターIさん他参加者の皆様と短い時間旧交を温めることが出来良かった。お客様では、札幌のTさん、一年前に東京からご主人の転勤で大阪に来られていたTさん、横浜からのHさんと出会うことが出来嬉しかった。名古屋からのGさん、雲南での留学を終えいよいよ日本で本格稼働、活躍を期待したい。



全盛満席の盛況でした。初日Hさんの席



 スタッフの仕事の合間に韓国の抹茶の席に着くことができた。簡素な振る舞いであるが、人をもてなす気持ちがしっかりと伝わる茶席であった。茶は私にこう伝えていた「あなたを歓迎いたします。」と。帰り際韓国茶席の老師に、身振りで感想とお礼を伝えた。わかってくれたようである。

二日間約100名のお客様に謝意を伝えたい。そして、日本中国茶普及協会の茶席スタッフ関西メンバー、淹れ手・裏方スタッフIさん、Sさん、Hさん、Iさん、裏方スタッフSさん、Hさん初日お手伝いいただいたSさん、皆様にご慰労申し上げることとする。東京スタッフHさんお疲れ様。また、今回はお客様で駆けつけてくれたTさん、Nさんに感謝である。そしてインストラクターではないが、京都Iさんのご主人のご尽力に、この場を借りて御礼申し上げる次第である。

京都での催事に関東からスタッフとして参加し、交流が叶った。次は東京での天空茶会で同様に交流が叶えばありがたい。


2016年6月3日  俳茶居


  茶譜

台湾高山烏龍茶

台湾・台南のお茶

鳳凰単叢

明前獅峰龍井

月光白

岩茶

安化・天尖茶










                     




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『天空茶会第十一葉  緑蔭の茶事』ご案内

謹啓



初夏の候、皆様方にはご健勝の事とお喜び申し上げます。所属会派の日本中国茶普及協会認定インストラクター会主催『天空茶会第十一葉 緑蔭の茶事』のご案内を申し上げます。

年二回の中国茶のお茶会『天空茶会』も今回で十一回目を迎えます。スタッフ全員日頃の研鑽を披露し、お客様全員が楽しんで頂けますよう全力で務めます。是非お越し頂けますようお願い申し上げます。小生も微力ながら、淹れ手で参加いたします。会場でお会いできるのを楽しみにしております。             敬具

2016年6月吉日  俳茶居

    

                 記

期日 : 2016年6月25日(土)

場所 : 江戸からかみ東京松屋(地下鉄稲荷町下車3番出口歩2分)

    台東区東上野6-1-3 03-3842-3785

茶席料: 1500円/1回 

    *茶席は45分で2種類を呈茶、11時の回、12時の回、午後2時の回、午後3時の回の4回。各回5つの茶席があります。

その他にお茶淹れ体験(有料、茶葉お土産付)もお楽しみください。

申込み: 日本中国茶普及協会認定インストラクター会HP より、6月上旬予約開始予定。

    (予約開始の時期と方法が間もなくHPに掲載されます。)




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茶聖陸羽の故郷湖北省天門と湖南省洞庭湖君山島への旅



柳絮のお出迎え 2016年5月6日


その①


柳絮
(りゅうじょ)のお迎え

 2016年5月6日、武漢から天門 へ向かう。距離150km、2時間程のバスでの移動。田園風景が延々と続く。刈り入れ時の麦畑と、これから田植えを待つ水田。所々に蓮池もある。蓮根の産地でもある。やがてバスのフロントガラスに、白い綿毛のようなものが見えて来た。最初は、少なくてその白いものがよく分からなかった。しかし、みるみるその量は増えて行った。誰かが質問し、漸くツアーガイドが説明してくれた。柳絮 である。柳絮の量は天門に近付くにつれ増えていった。種子を風に乗せ遠くに運ぶ、種の知恵である。柳の種類の木から飛ぶのだが、日本の枝垂れ柳ではなく、街道沿いに続く楊の木から放たれていると説明があった。柳絮に歓迎された私達は、茶聖陸羽 の生誕の地、天門に勇躍到着するのであった。

 天門に来れるとはつい最近まで思っていなかった。I先生からのお誘いがあり、こんな機会はこれからも無いであろうと思い、参加を決めた。旅をプロデュースされたI先生の業績は、2009年『茶の医薬史』(思文閣出版・単行本492頁)として集大成され、お茶の世界ではつとに有名な方である。

 旅は成田から直行便が出来て間もない武漢へ。一泊し、翌日武漢市内観光後、天門へ向かった。延々と続いた田園地帯の端に天門市街が見えてくる。周りに山らしいものは無い。将に大陸的な風景と言うのが第一印象であった。 〈続く〉

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