俳茶居

筍と一緒に座る野点かな 〈呑亀〉



天空茶会第十二葉 「天狼」席の設え(2016年11月26日)



とよす茶会「七夕茶会」設え(2016年7月17日)


天空茶会第十葉 Kさん表演茶芸席(2015・11・28、江戸からかみ東京松屋)


エコ茶会ワンコイン茶席「天空茶席」初日設え 2015年10月10日


ツバメおこわ×ルハンの台湾茶 「蓮畑で物語る茶会」2015年8月22日


竹の子に囲まれた野点茶会2015年4月


台北の茶館 紫藤蘆の藤棚 2014年6月


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2017519日の記憶

 

人は忘れやすい。私が今日(2017519日夜)、多くの市民達と国会正門前で共謀罪成立に反対する抗議集会に参加していたことも何時か漂う時間の中で曖昧な記憶となって行くのであろう。抗議する広範な人たちの中で、私たちの世代や高齢者は多い。戦後民主主義と言われた時代に教育を受けた者達、さらに戦前の教育も体験している者には、新憲法で担保された基本的人権、表現の自由、報道の自由等は、市民社会を健全に発展させるための当然の権利であると認識されている。だから現政権の立憲政治を反故にするような物言いや政治手続きを容認することは出来ない。ライトアップされた週末の国会議事堂内では、午後の衆議院法務委員会で野党の審議不十分の抗議の中、共謀罪法案は数の力により強硬採決された。

共謀罪の位置づけは戦前の「治安維持法」に匹敵する。安倍政権は、すでに秘密保護法、安保法制変更(同盟国アメリカの戦争に参加することを可能にした)と、政治の戦前回帰を強硬に推し進めている。共謀罪成立後は憲法を変えて、戦争を可能な国に戻すことに繋げていく道筋は明確である。現憲法で改憲を発議できるのは、唯一立法府の国会にある。安倍総理はその手順すら守らず、自らの考えを書いた「201753日読売新聞」を読めとか、条文に踏み込み、「憲法九条に自衛隊を組み入れたい」とか言いたい放題である。これを独裁政治と言わずなんと表現すればよいのであろうか。

森友学園問題は、国有財産を8億円も安く譲渡した事だけでなく、戦前の軍国主義教育の大きな反省から、国会決議で教育現場から廃棄された「教育勅語」を、日常的に暗唱朗詠することを良しとする人達の幼稚園に力をかした事である。もちろんその教育理念を分かったうえで、総理夫人は名誉校長を引き受けているのだ。日本の右傾化に教育の現場から拍車をかけていくことを利用しようとしていたことが浮かび上がるのである。

この国が二度と戦争をしないことを国是としたことは現憲法の最重要項目である。第二次世界大戦での日本人の軍人・民間人の死者およそ300万人(世界全体では、6000万とも8000万人とも言われている)。彼らの大きな犠牲の上に戦後日本社会や世界がある事を常に銘記しなければならない。

2017519日夜、国会議事堂正門前の私はこの日の記憶を記録し未来に残すこととする。                                     2017519日   俳茶居   

 

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 愉しきかな竹林茶会 <筍と一緒に野点茶席に遊ぶ 2017年4月23日>

 

茶席への道にある蹲も結界のひとつ

 

茶友Uさんのお誘いを頂き二年ぶり「竹林茶会」へ出かけた。茶席の名前が正式なのかどうか確かめたわけではないが、皆そう呼んでいる。表千家のM師範と、ご友人で愛弟子のKさんとお弟子さんたちが主催され、日本茶と中国茶の野点茶席が、竹林の丁度良い距離に配されている。東京杉並区の端、西に少し行けば武蔵野市。井の頭通りと五日市街道に挟まれた農家(現在は専業農家ではないかも)O邸の竹林は、周りがほとんど住宅街に変わってしまった為、小空間の農地と寄り添いながら、時代の変遷を伝える趣で私達を静かに迎えてくれた。

手づくりの水差しのある茶道具

 

和菓子に竹製の箸が似合う

 

日本茶の茶席に着く。M師範の呈茶の動きから放たれる「気」が場制していく。容易く言葉には出来ないが、凛とした姿勢から繰り出される無駄のない動きに、私達は緊張ではなくその場の心地よい統一感を感じていた。そしてそのあいだ茶葉の旅を考えている。茶畑で生まれ、摘まれお茶になり、多少の移動のあと茶席で点てられ目の前の碗の中で溶けているお茶。客はそのお茶を飲みながら、ほろ苦き甘露が伝えようとするものが何であるのか瞬時に演繹するのである(多分スーパーコンピュータよりも速く)。私達は一碗のお茶から、茶葉の育った山水の景色を網膜に映しだしているのだ。やがてお茶が腑に収まるころ、山水に包まれた心身は安寧で満たされているのである。

今回もM師範は、竹製の水差しを手作りし茶席に配した。竹林茶会への無二物に費やされた労力を想う。茶道の持つ精神性に明るいポーランドの茶人Rさんも感動を隠さなかった。

Aさんご持参の緑茶舒城小蘭花

 

嘗てK氏からUさんに渡った竹林蓋碗

 

中国茶の茶席ではUさんのお点前で話が弾んだ。茶道における亭主と客を分ける「結界」が中国茶の茶席では曖昧なのであろう。又、お茶は主役ではあるのだが、時々名脇役を演じてくれる。淹れ手のUさんは、相客となったAさんが持ってこられた安徽省の緑茶「舒城小蘭花」を、同じく客のK氏が嘗てUさんに差し上げた竹の絵柄の蓋碗で見事に淹れ、茶席は進んでいく。雲南省の紅茶や、ポーランドの茶人Rさんの旅のお土産、ベトナムのお茶を飲ませてもらいながら、多少気心知れた客同志、話題はお茶から離れ竹林を駆け巡る風の様に、暫し悠久の時間を手に入れていた。終了間際には、別席の客の皆様(T先生、TUさん、Hさん)と二席の客が合流、まことに賑やかな中国茶席となっていた。後片付けをされながら笑顔で許してくれたスタッフの皆様にこの場を借りてお詫び申し上げることとする。

呈茶するUさん

 

M師範Kさんはじめ竹林茶会スタッフのおもてなしの数々に大感謝である。茶友Uさんのご配慮に謝辞を伝えることとする。ご一緒に茶席を囲んだ茶友の皆様との一期一会を胸に刻み、何時の日か竹林茶会で邂逅出来ることを切に願うものである。

              2015年5月吉日          俳茶居

茶席の筍

 

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「茶友の会」主催の楽しい野点 : 「第5回 青空のもとで中国茶を楽しむ会

 

懐かしい2年前の同茶会の写真

 今年も「青空のもとで中国茶を楽しむ会」が、2017年5月14日(日)港区高輪公園で開催されます。俳茶居は、今回ポーランドの茶人ロバートさんとペアで一席、淹れ手を務めます。昨年までは11月の開催でしたが、今年から春になりました。茶席は10席で、緑茶・烏龍茶・紅茶・黒茶などいつものようにバラエティーに富んだ茶席が展開されます。晩春の一日野点で寛いでください。参加者一同お待ちしています。

詳しくは主催のHP http://home.a03.itscom.net/chayu/をご覧ください。

すでに予約受付中です。是非早めの予約をお勧めいたします。

 

木漏れ日の中で静かに時間が流れます。

 

 

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野点は楽し 花の下

   『一人一席  春のティーパーティー(4/12) 』  ご案内

2016年同催事の俳茶居席

 この季節、野点に最高ですね。今年も春の陽を浴びて皆様とお茶を頂きながら語り合えるのを楽しみにしております。

*Fさんと小生による日本中国茶普及協会の席は、4月2日になります。府中市郷土の森博物館内県木園、春を待ちわびた木々が花を咲かせて待っています。

 

現代喫茶人の会主催

『一人一席  春のティーパーティー(4/12) 』

日 時:平成2941日(土)~2日(日)11時~15

場 所:府中市郷土の森博物館内 県木園 

※雨天の時は博物館内の古民家にて開催されます。

参加費:  300円(1席)  1300円券 5席)※当日、会場受付にて販売

詳細は現代喫茶人の会HPをご覧ください。

https://sites.google.com/site/jtcnpo/Home/2017-4-1-2-yi-ren-yi-xi-chunnotipati

 

昨年の桜の花

 

 

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 この国の「戦後」は、2年前(2015年)の秋安保法制の変更で終了し、すでに戦前である。2017年になり、その様相はさらに深まった。戦争の出来る国を担保するには、国民の理解が必要である。国民のひとり一人が、国家の為に命を投げ出す心性を持つことが一番の近道である。個人より国家が大事と言う考えを流布し、国民を第二次世界大戦前の日本国民に再度洗脳することが肝要となる。大人や年寄は、頑固なものが多いが、子供ならば洗脳は容易かもしれない。そう考えた者は、学校を作りそこで子供たちに教育と称し偏った考えをすり込んでいく。日本の保守的考えの中の更に先鋭的な考えの者達が、国会議員の中にも蔓延し、安倍政権の大臣の大半はその思想集団のメンバーに属している。そして、今般大阪豊中市で新しく私立小学校を作ろうとして頓挫した自称教育者やその支援者もその思想集団に入っている。彼らの思想的支柱となっているのが教育勅語である。明治23年(1890年)10月30日に天皇の勅令として発表された教育勅語は、目指すところが忠君と国家への奉仕を国民に求めるものであった。第二次世界大戦後、新生日本の学校教育の理念にそぐわないとされ、昭和23年(1948年)衆参両院で排除・失効の決議がなされ教育勅語は教育の場から姿を消した。

 国有地の異常な安値での払下げ疑惑から発生した今回の事件は、この国の未来を考える時、岐路のひとつとなる事件だと考える。もし今回疑惑が発覚しなければ、4月より、教育勅語を理念として日々の学校生活が展開される小学校が誕生していた。そこでは教育勅語の暗記・朗詠が日常化され、隣国を差別するヘイトスピーチがスローガンとなっていたであろう。

象徴天皇を全うしようとする平成天皇の護憲の考えをして、この疑惑に連座する自称教育者、国有地を管理する官僚、口利きによる見返りを期待する政治家達の醜さとの乖離を想う。疑惑は看過されることなく、その真実を白日の下に晒されねばならない。    2017年3月14日の記憶を記録する。   俳茶居

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喫茶茶会記中国茶会Vol.8『下萌の茶事』開催御礼

 

下萌の茶事2017・3・4(喫茶茶会記)撮影Wさん

  

    足掛け3年となる喫茶茶会記での茶会も2017年3月4日の『下萌の茶事』で8回目となった。おいで頂いたお客様に心より御礼申し上げることとする。又、スタッフの想いを静かに応援していただいている喫茶茶会記オーナーF氏に感謝である。すでに年間スケジュールもいただいている。次回の開催日は6月3日(土)、春の中国茶を堪能いただければと願っている。

 

 

俳茶居の席撮影Wさん

 

     茶席が無事終了してスタッフだけになりそこで洩れて来た言葉は、「茶席時間が短く感じた」であった。 回50分の茶席を3席持った。50分という時間はそんなに短い時間ではない。新幹線なら東京駅から静岡駅(約180Km)までの移動が出来る。なぜスタッフが短く感じたのか。私の答えは、「濃密な時間だった」からとなる。濃密だからと言って堅苦しいわけではない。お客様は話される言葉の調子で、リラックスしていただいていたと推察出来た。スタッフも重ねた練習会で、本番の感覚をほぼ体得出来ていたのかもしれない。流れに任せて自然に始まり自然に終わった茶席。スタッフとお客様だけでなく「喫茶茶会記」という場所が、この茶席を「いいね(FB言葉)」してくれたような気がした。催事を重ね一つのスタンダードが出来ることは安心を与える。しかしその時は次の準備を始める時でもある。「茶の道は愉し、されど遠し」である。

 

Wさんの呈茶 撮影俳茶居

 

茶会恒例Mさんのオリジナルスイーツ 撮影Tさん

 

喫茶茶会記中国茶会Vol.8『下萌の茶事』2017年3月4日(土) 於 : 喫茶茶会記

1回目13:00~13:50 

2回目14:30~15:20 

3回目16:00~16:50

(終了時間は目安)     

 

              

茶席開始5分前 撮影俳茶居

 

                  口上

   早春。冬の間、土の中で時を待っていた草の芽が、枯草を掻き分け顔を出し私達に春を告げます。まだまだ寒い日が多い中、小さな春の訪れに心緩むこの頃です。『下萌の茶事』、長かった冬を耐えた万物と共に、春の息吹を一服のお茶を通して感じていただければ幸いです。

 

                            茶譜

平水仙  福建省平  2016年製   (  )

〇野生春芽  雲南省大雪山 2016年製   (辻本 麻里)

〇安化天尖茶 湖南省安化  201  年製   (渡辺 隆徳)

瑰花紅茶 雲南省大板橋 2016年製   (村田 亜樹)

 

奉茶人・スタッフ 辻本麻里 渡辺隆徳 村田亜樹 俳 茶 居

 

茶菓子 (竹流し〈弘前市大阪屋〉、黒豆ショコラ〈金沢市萬久〉、歌舞伎好みあられ〈文京区湯島竹仙〉)

撮影俳茶居

 

 

 

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喫茶茶会記中国茶会Vol.8 『下萌の茶事』 ご案内

  2017年3月4日(土) 於  喫茶茶会記 

口上

早春。冬の間、土の中で時を待っていた草の芽が、枯草を掻き分け顔を出し私達に春を告げます。まだまだ寒い日が多い中、小さな春の訪れに心緩むこの頃です。『下萌の茶事』、長かった冬を耐えた万物と共に、春の息吹を一服のお茶を通して感じていただければ幸いです。                                                                                                    2017年2月吉日 俳茶居

喫茶茶会記 中国茶会 第八回 『下萌の茶事』

 <第一席> 13:0013:50

平水仙  〈青茶 福建省 2016年製〉     :俳  

野生春芽  〈黒茶 (プーアル茶) 雲南省 2016年製〉 :辻本麻里

<第二席> 14:3015:20

平水仙  〈青茶 福建省平 2016年製     :俳  

安化天尖茶 〈黒茶 湖南省安化 2011年製〉      :渡辺隆德

<第三席> 16:0016:50

平水仙  〈青茶  福建省平 2016年製〉     :俳  

瑰花紅茶 〈紅茶(バラ紅茶)雲南省大板橋2016年製〉 :村田亜樹

 

一席:1,800 (オリジナルスイーツ付き) 各席6名様

 

*お申し込み・お問い合わせは FBのコメントからお願いいたします。

<茶会記茶会中国茶会『下萌の茶事』>

https://www.facebook.com/events/362566634126057/

喫茶茶会記 (住所地図検索可)

 

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真冬の日曜日

喫茶茶会記茶会Vol.8『下萌の茶事』始動

 

新宿御苑の寒桜(2017年1月28日撮影)

 

喫茶茶会記茶会の今年の活動がスタートする。2017年3月4日(土)、喫茶茶会記茶会Vol.8『下萌の茶事』開催に向け打ち合わせ練習会が、会場となる四ッ谷三丁目喫茶茶会記で1月29日に行われた。久々の全員集合となり、スタッフのやる気が伝わった。一番の重要事項は茶葉を決める事。約3時間ほとんどの時間お茶を飲み続け、季節感・話題性などスタッフの意見交換がなされ、茶葉は大体決まった。ほっこり温まる系がやはり基本のようである。2月中に練習会を重ね本番に臨みたい。

香り高き蝋梅

 

昨年夏、お店のご亭主から茶会記茶会の定例化の話を頂き、年4回の中国茶の茶会が開かれることとなった。これまでの茶席運営やスタッフの意気込みを見て、ご亭主が英断されたのだ。チームスタッフは私を入れて四名。昨年秋一人が日本中国茶普及協会の研修を受けアドバイザーになった。皆さん熱が入って来ている。3月4日のパフォーマンスに是非ご期待願いたい。

 

紙に包まれていた不思議な烏龍茶「漳平水仙」

 

花の蜜をめぐって鳥たちの生存競争が繰り広げられる

 

この時期新宿御苑に寒桜を毎年見に行く。日本庭園にある2本、今年もしっかり咲いていた。誰に教わることもなく、毎年花を咲かせる生命の不思議。冬の日差しはあるが凍える寒さの中、花の蜜を求めてやってくるメジロとヒヨドリの縄張り争いが酷い。メジロは一方的に追い払われる。しかし一旦撤退しても諦めてはいない。しばらくすると、またメジロの天下となっている。そんなことの繰り返しをぼんやり見ながら、真冬の青空を久々に目から体に染み込ませた。      俳茶居

静かに語りかけて来る貴婦人(伊藤雅風展:2016年12月17日うつわノート)

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 常滑焼企画展『伊藤雅風  急須バカ』

       2016年、年末の川越「うつわノート」に行く

 

伊藤雅風作藻掛け蓋碗(2016年12月17日撮影)

2016年12月17日、常滑焼の作家伊藤雅風氏の作品展を見に、久々川越「うつわノート」に行く。晴れた冬の空、風もなくピンと張りつめた空気は、西武線本川越駅より徒歩で向う私の背筋を伸ばしてくれた。道に迷うかなと思いながら、徳川家三代家光の乳母春日局ゆかりの喜多院まで来て、今回もまた一筋間違えた。ようやく看板を見つけ安堵しながら、戦前の木造二階建家屋に辿り着く。玄関を入ると何か心温まる気持ちになる。作家在廊日と承知していたので、入ってすぐに初対面の本人がいることに気が付いた。大きな体をかがめ丁寧な挨拶を返された。作品展を企画された「ギャラリーうつわノート」ご主人Mさんのブログを拝読。書かれている作家の来歴に触れ、「急須バカ」なる企画名にいたる心の経緯など推測。なるほどと合点がいった。

横手急須

完成度の高い作品群と向き合った。静謐な佇まいのギャラリィー空間に、凛とした茶器の数々が静かに語りかけて来る。「私をしっかり見て、よそ見しないで」などと、いずれの作品も貴婦人の上品な言葉遣いで、来廊者の心を虜にしてしまうようである。作品の前で立ち止まりしばらく無言で会話を交わしている作品と客の姿は、新しく主人になろうとする者へ、貴婦人からの口頭試問なのかも知れない。あまた作品の誘惑の中を無事無傷で泳ぎ切るのは至難の業のようである。

藻掛けの蓋碗を連れ帰ることが叶った。2年前、初めて作家の急須を手に入れていた。急須と蓋碗、ともにうす緑の藻掛けの作品。家に帰り並べて悦に入っている。

 茶器の美しさは何処から来るのだろうか。お茶淹れの理にかなうことは当然。ただその為に茶器の姿はどうあればよいのか。土との格闘、窯や釉薬、焼き方など作家のこだわりが作品に反映される。そして作家がようやく出来上がった作品をリリースする時の気持ちに想いが至る。

 不易流行は、雅風氏の作品にも窺える。オーソドックスでありながらシャープな意匠は、どのようにして醸成されたのか気になるところである。雅風氏たちの世代は、彼が独立するまでの師匠村越風月氏や、村田益規氏、伊藤成二氏など常滑の現代急須作家の大御所の次の世代となるのであろう。すでに彼等のエスプリを昇華し、我が道を行く雅風氏の作品に、常滑急須の今を確認することが出来た。慌ただしい年末、心温まる小江戸散歩となった。                     2017年1月11日 俳茶居    

                                                                              

静かな佇まいの貴婦人達

*ブログタイトル「壺迷」さんの「茶壺の発展と歴史 」は、解りやすい。

常滑焼歴史。明治期に宜興急須技術を導入のことなど。

後手急須

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謹賀新年

 数少ないブログ読者の皆様、本年も宜しくお願い申し上げます

 

昨年世界は大きく動き、第二次世界大戦後の秩序体制が一段と瓦解していく様を見ることとなりました 「戦後」という時代は過ぎ、最早「戦前」なのでしょう 人類が積み上げてきた叡智は、次々に焚書の憂き目にあっている様です 国家や地域間の諸問題を争いではなく法と理性で解決する為に創られた国際機関・国連は、およそその機能を果たしているとは思えない状態です 大国のエゴイズムが表面化し、争い事を話し合いで解決しようとする本来の姿が危機にさらされています 中東の国の中の国「イスラム国」の戦闘行為や、イスラム国による国際テロ事件、イギリスのEU離脱、シリアを中心とした難民問題、アメリカの大統領選挙で選ばれ、間もなく就任する新大統領の諸発言など、人類が長い歴史から学んだ理性や他(他国、他民族、他宗教等)を敬う考えは弱まり、逆に他者を排斥する現実が世界を覆いつくそうとしています この国においても同様に、思想信条の自由、報道の自由、知る権利等本来憲法で保証されている基本的人権が風前の灯の状態となっています このまま改憲の動きに進めば、一気に戦争の出来る国に舞い戻るところまで来ております

 

俳句を作り続ける者として、自然界の四季の変化を感受し感動や感情の機微をを写すことと同様に、社会に対する心の持ち様を、俳句を詠む上で排除することは出来ないと考えます 戦前の芸術活動が国家に従属させられ、戦争遂行・戦意高揚のための道具とされたことの反省を基に戦後の芸術活動はスタートしたはずです 思ったことを表現出来ない、堅苦しい時代の再来を危惧する現在です 

人は忘れやすい動物です 忘れることで心の負担を減らし、日々のうのうと生きていくことが出来るのかも知れません 二〇一七年一月三日の心の記憶を記録します       俳茶居

 

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