俳茶居

ぎこちなく初蝶風を捉へをり 〈呑亀〉


天空茶会第十葉 Kさん表演茶芸席(2015・11・28、江戸からかみ東京松屋)


エコ茶会ワンコイン茶席「天空茶席」初日設え 2015年10月10日

ツバメおこわ×ルハンの台湾茶 「蓮畑で物語る茶会」2015年8月22日



とよす茶会会場よりの夜景 2015年7月



竹の子に囲まれた野点茶会2015年4月


         


新宿御苑の桜 2015年3月


台北の茶館 紫藤蘆の藤棚 2014年6月


テーマ:

茶聖陸羽の故郷湖北省天門と湖南省洞庭湖君山島への旅



柳絮のお出迎え 2016年5月6日


その①


柳絮
(りゅうじょ)のお迎え

 2016年5月6日、武漢から天門 へ向かう。距離150km、2時間程のバスでの移動。田園風景が延々と続く。刈り入れ時の麦畑と、これから田植えを待つ水田。所々に蓮池もある。蓮根の産地でもある。やがてバスのフロントガラスに、白い綿毛のようなものが見えて来た。最初は、少なくてその白いものがよく分からなかった。しかし、みるみるその量は増えて行った。誰かが質問し、漸くツアーガイドが説明してくれた。柳絮 である。柳絮の量は天門に近付くにつれ増えていった。種子を風に乗せ遠くに運ぶ、種の知恵である。柳の種類の木から飛ぶのだが、日本の枝垂れ柳ではなく、街道沿いに続く楊の木から放たれていると説明があった。柳絮に歓迎された私達は、茶聖陸羽 の生誕の地、天門に勇躍到着するのであった。

 天門に来れるとはつい最近まで思っていなかった。I先生からのお誘いがあり、こんな機会はこれからも無いであろうと思い、参加を決めた。旅をプロデュースされたI先生の業績は、2009年『茶の医薬史』(思文閣出版・単行本492頁)として集大成され、お茶の世界ではつとに有名な方である。

 旅は成田から直行便が出来て間もない武漢へ。一泊し、翌日武漢市内観光後、天門へ向かった。延々と続いた田園地帯の端に天門市街が見えてくる。周りに山らしいものは無い。将に大陸的な風景と言うのが第一印象であった。 〈続く〉

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

経堂『茶泉』十周年記念「なごみ茶会」でほっこり 〈2016年4月24日〉


Tさんの獅峰龍井茶有機群体種の席

  もう十年になったのか。茶泉さんがスタートしたのが2006年4月。小生が初めて、中国茶に触れる旅をしたのが2005年、同年発足の日本中国茶普及協会の研修と試験を受けインストラクターとなった。翌年茶泉は誕生した。ご主人土井さんとは歳も近い。お店に伺うと、ご亭主と奥様が何時もやさしく迎えてくれる。ある時「なごみ茶会」を知り、客となった。淹れ手のTさんとKさんとのご縁も長くなった。彼女たち始め会派のベテランの飽くなき中国茶への研鑽が、今日の会派をリードしてくれている。


Kさんの祁門金毫紅茶の席


十年というお店のメモリアルな茶会に客として参加できたことは、この上ない喜びである。奥深き茶の道にさらに迷い込んでいく最近の心境である。

茶席をマネージメントする淹れ手にとって、大切な事のひとつは、お客様にリラックスしてもらう事である。かといって客一人一人がバラバラでのリラックスではない。淹れ手が喋りっぱなしも良くない。お客と淹れ手、そしてお客同志の、バランス良い緊張関係から心地よさが生まれるのではないか。「なごみ茶会」の淹れ手のお二人を見ていて、今回も感心させられたのはそのことだ。二人の手にかかり、優しく眠りから覚めた茶葉は、心地よき桃源郷へ誘ってくれた。ただいつも残念なことは束の間(1時間)で、目が覚めることである。


奥様自家製 ジンジャーと黒蜜のケーキ

 茶泉ご主人、奥様にこの場を借りて、十周年のお祝を伝えることとする。淹れ手を務めたTさんとKさんお疲れ様でした。 2016年4月吉日 俳茶居


P.S. ご主人土井さんの二胡の響きに、哀愁の味わいが強くなった。



茶泉10周年記念

深春なごみ茶会

茶  譜

〈緑獅子席〉

奉茶 : Tさん

品茶 : 獅峰龍井 有機群体種(浙江省杭州市)

茶菓 : ジンジャーと黒蜜のケーキ

〈金獅子席〉

奉茶 : Kさん

品茶 : 祁門金毫紅茶(安徽省祁門県)

茶菓 : 自家製ピールのオランジェット










AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

「茶の道は遠し、ただ茶の道は楽し」



    

      福建省の茶葉を飲み倒す会茶席A 2016年4月16日


 日本中国茶普及協会認定インストラクター会が、毎年春に行う「中国茶を飲み倒す会」が2016年4月16日開催され、ベテラン・新人のインストラクターが集い大いにお茶を頂いた。今年のテーマは「福建省の茶葉を飲み倒す会」となり、15種(1種は杭州の明前龍井茶)のお茶を精力的に淹れて飲んだ。いただく方法は、参加者をグループわけし、各グループで淹れ手の順番を決め、自分の選んだ茶葉を呈茶して行く方法だ。今回は二席で一人約3種の呈茶を担当した。


           

白琳工夫の優しい姿


 

 催事の醍醐味は、基本中国茶の学習会であり、参加者の忌憚のない感想が聞けることにある。全員インストラクターではあるが、ベテランや新しい方もいる。新しい方には、はじめての茶葉もあり、新鮮な気持ちで感性を磨くことができる。ベテランたちの言葉は、今まで解らなかった茶葉の秘密を解き明かしてくれる事にもなる。又、新しい方からは、ベテランたちが陥りがちな固定観念を崩す良き言葉を発見することも多々ある。

「茶の道は遠し、ただ茶の道は楽し」である。

 今回の茶葉は、福建省在住のインストラクターOさんが、現地で買い付けこの会用に用意してくれたものと、その他を持ち寄りとした。Oさんにこの場を借りて謝意を伝えることとする。15種の茶葉を飲み倒された参加者の皆様お疲れ様でした。福建のお茶偉大なり。


武威岩茶大紅袍



茶 譜

○白茶 

白牡丹

新工芸白茶

○紅茶

正山小種

白琳工夫

秀貞紅

○青茶

鉄観音(濃香)

鉄観音(清香)

白牙奇蘭

○青茶(

北水仙

武夷岩茶大紅袍

武夷岩茶肉桂

武夷岩茶夜来香

武威岩茶ブレンド春爛万

○花茶

銀針茉莉

○新茶

明前龍井茶(浙江省)






AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

お茶好きが来て見て「びっくり茶会」かな 

世田谷観音、鬱金の桜吹雪舞う「とよす茶会」




世田谷観音鬱金(うこん)の桜 2016年4月9日撮影

2016年4月9日世田谷観音境内で、第4回「びっくり茶会」が開かれ、首都圏(札幌や名古屋からも)のお茶好きが結集した。今回は小生も「とよす茶会グループ」の一員として出店、茶席担当を務めた。好天の春の野点は最高の気分。おまけに名勝「鬱金(うこん)の桜」の花の下での茶席となった。グループ名は、リーダーMさんの住まうマンションの高層階ラウンジで定期的に行われる茶会「茶会 」に由来する。



茶席準備中も花吹雪舞う


私達の店は、茶席と販売のコーナーを設けた。茶席はワンコインで2種を呈茶し、その茶葉も販売した(茶葉は既に通販でMさんが販売中。さらに最新情報でMさんは、5月に中国茶のお店をオープンする事となっている。)。販売コーナーでは、茶葉の他、長年宜興通いをして手に入れたIさんの中国宜興の茶壺の販売とFさんのフリマと賑やかな店構えとなった。茶席は満席となり、28名のお客様と心行くまで春の野点を楽しむことが出来た。

会場には、首都圏を中心に全国のお茶関係者が集まり、お客とお店スタッフとの楽しい交流の場となった。札幌からのNさんとAさん。7月2・3日(土日)、札幌で「茶園日和 」を企画されていて、会派で出店計画が進んでいる。皆で盛り上げて行ければと思っている。久々に会った名古屋のGさん。かれこれ雲南での留学も2年半、そろそろ日本での活躍がスタートしそうな気配である。頑張ってほしいと言葉を交わす事が出来た。茶友のOさんとNさんは、2週続けて(前週は府中)茶席に駆けつけて頂いた。感謝である。びっくり茶会前回までは、お客であったため、のんびりお店をひやかす事も出来たが、出店組に


宜興茶壺と茶器販売コーナー


なってしまうと、朝設営の終わりころ、ざっと廻って茶友の皆様にご挨拶しただけで、他のお店でお茶を頂く事などまったく叶わなかった。出店者としては止むを得ないのだが残念であった。次回はもう少しスタッフも楽しめればなと思案する所である。
朝いちばんで、オーガニックプーアルさんのお店で明前蒙頂甘露(四川緑茶)を購入(ご主人Oさんは雲南へ出張中、お店を預かったAさんから購入)。まだ封を切っていないが、そろそろ頂くこととする。

お客様との楽しい茶談義

お茶好きが来て見てびっくり茶会かな (呑亀)



 最後にスタッフだけで、多少の時間お茶を飲み交わすことが出来た。誠に愉悦な時間をすごした。スタッフのMさん、Fさん、Iさん、Tさん、Sさんお疲れ様。

催事を仕切られたKさんに感謝である。ご主人、お嬢様にも挨拶が叶った。(しっかりKさんを支える家族は素晴らしかった。)そして沢山のお客様とご縁が出来たことは、「とよす茶会グループ」にとって最高の宝物となった。次回また皆様とお会いできるのを楽しみにしている。 多謝、再見。     2016年4月吉日 俳茶居



びっくり茶会茶席










いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)

テーマ:

「一人一席春のティーパーティー」 相方Fさんの野点茶席 2016年4月2日撮影

一人一席春のティーパーティー 野点は茶席の原点


現代喫茶人の会が主催する「一人一席春のティーパーティー」(2016423日、府中郷土の森博物館内県木園)は、お茶好きが寄り合い、のんびりといろんなお茶を頂ける楽しい催事である。相方のFさんと7年位続け2日目(3日〈日〉)の淹れ手で参加。ここ2年、2日目は天候に恵まれず、古民家を使っての開催であった。漸く今年は3年ぶり、県木園での野点が叶った。野点はお湯の管理が難しく、何時も苦労するのだが、それでも淹れ手もお客様も久々の解放感溢れる野外での開催に満足していた。一年ぶりに淹れ手参加の方々に挨拶し、旧交を温めた。客足を心配したが、一席目以外は千客万来、休む間もなく最終回となった。

ご常連の茶友の皆様とは、交わす言葉は少ないが気持ちが通じている。心でお礼を言いながら、呈茶に気持ちを込める。一煎目を口にしたお客様の微妙な表情が気持ちを伝えている。お茶とは何か。何時も不思議に思う。茶席の主役であり、見事な脇役を演じることも出来る。お茶がここまで運んできたものに想いを寄せることで、客と淹れ手の気持ちが通じ合う。春のお茶「南京雨花茶」が運んでくれたものは何だったのだろうか。

おいで頂いたお客様に感謝である。そして主催の現代喫茶人の会の皆様に謝意を伝え、来年お会いできることを楽しみにしている。  俳茶居


俳茶居 野点茶席



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:



2016年3月の記憶


人は、日々の記憶を積み重ねて生きている。ただ、人は忘れやすい。5年前の過酷な地震・津波・原発事故災害から学んだことですら、日々の営為の中、曖昧に流されてしまいそうである。私はこの文章を記し、2016年3月の心の在り様を記憶として残すこととする。

71年前の1945年3月10日、米軍機による東京大空襲は、下町を中心に首都を焼土と化し壊滅的な被害を与えた。死者は10万人を超えた。犠牲者のほとんどが一般市民であった。戦勝国アメリカは、戦争の早期終結に手段を選ばなかった。それは、3月23日から3か月に亘る沖縄戦、8月6日広島8月9日長崎への原爆投下と続き、市民が大量殺戮の犠牲となった。戦後、勝者が開いた裁判(極東軍事裁判)では、戦勝国の戦争犯罪は問われなかった。

2011年3月11日、東日本大震災が起きた。大津波を受けた福島第一原発の事故は、想定されている原発事故の最高レベルのものとなり、5年後の現在でも約10万人の方々が、避難生活を送っている。原子力の平和利用の名のもと続けられてきた原子力発電事業は、一つの大事故で国民に壊滅的損害を与えることが実証された。廃炉作業を進めている福島第一原発に明確な廃炉ビジョンはあるのだろうか。メルトダウンした核燃料を取り出す確固たる技術は確立されていない。安全神話の中で、事故対応は著しく合理性を欠いていたのである。ここに来て政府自民党、電力会社、原子力規制委員会は、停止中の原発再稼働に躍起になっている。2015年8月、九州電力は鹿児島川内原発1号機、10月同2号機を再稼働させ、更に加速させようとしている。一方、2016年年初に再稼働した福井県高浜原発3・4号機は、大津地裁の判決により稼働を止めることが出来た。司法の健全さを辛うじて見た覚えである。しかし権力は、真っとうな判決を出した裁判官に人事介入をするかも知れず監視しなければならない。

3,382億円と言う数字がある。東京電力が発表した、2015年4月~12月までの経常利益である。電力事業がいかに利益を出せる仕組みを作っているかが解る。電力会社は、かかる経費に利益を上乗せし、電気料金を設定することが出来るのである。経費には原発事故で保障に向けられる費用も含まれる。電力会社の売り上げのほとんどは、電気料金である。それは私達が支払っている。原発事故により受けた東京電力の損害や、いつ終了するかわからない廃炉作業の費用も、私達電力需給者が支払っているのである。国が復興の為に予算化した費用も当然国民の税金が主である。しかし、当の東京電力の事故発生当時のトップ役員達は、誰一人責任を取らないまま今日に至っている。許すことの出来ない現代日本の構図である。  20163月の記憶を記すこととする。  俳茶居



新宿御苑2015年3月
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

転合庵茶会 春雨に人集う


転合庵への道

茶人張茹涵 さんの新たなスタートが始まる。台湾から留学中の彼女の一区切りに、東京国立博物館茶室「転合庵 」で茶会「無時 卒業茶会」)開かれ、その客となった。日々の勉学やブログで拝見する動きの中に、将来『茶』の道で生きる覚悟が伝わる。茶会の様子は、彼女の日本における中国茶の先生、ちょしさんのブログ に丁寧に再現されている。



           転合庵

 

 お茶とは何か。彼女は人生のテーマを20代の若さで見つけた様である。ある時彼女に聞く機会があった。お茶と出会うきっかけは何であったのか。台北の茶藝館「紫藤蘆 」でアルバイトを一年したことと返答があった。「紫藤蘆」は、1920年日本の台湾総督府付高級官僚の官舎として建てられた日本式家屋。戦後は台湾の役人の官舎となった。紫藤蘆の主人周渝は、公務に就いた父親の代から紫藤蘆に住み、1981年に茶藝館に再生する。周渝は、台湾を代表する高名な文人、茶人である。お店の水は、台北近郊の温泉地「烏来(ウーライ)」より運ぶ徹底ぶりだ。彼女が周渝からどんな影響を受けたかはわからないが、お茶との出会いとしては恵まれたと言える。



ルハンさんの福寿山冬片のお点前
 

 お茶の国から日本に来てお茶の勉強をする。一見不思議な図式だが、外からだから見える物は多い。アジアの東の端の島国日本には、大陸や半島、南北の島々から、長い時間をかけ伝わったものが撹拌され、やがて日本文化に収斂される。茶道もしかり、日本人が昇華した文化のひとつである。是非日本から見える世界も大切に願いたい(その辺は、ちょしさんの青春と重なりそうである)。

やがて彼女は、アジアの多様な茶文化の俯瞰と往還の中から、現代の「茶論」を纏めることとなるであろう。その長き途に就かれた記念の茶会に招かれたことは幸せである。又、笑顔の母上にお会い出来たのも嬉しいことであった。   2016年3月吉日 俳茶居


        ちょしさんの茶席 白豪銀針抹茶仕立て


紫藤蘆主人周渝は「茶」について記している。

「茶葉の奥深さとは、『吸収』することである。〈中略〉つまり、山や丘に育ったお茶の木は、周囲の息吹、そして山水の気質を思いっきり茶葉の中に吸収するのである。あるいは、それこそがお茶の独特な魅力の根源かも知れない。そのことを知っている多くの東洋人は、茶葉一枚を通じて山水の風景と大自然の精神を体得するだろう。」―『中国茶と茶館の旅』〈新潮社〉より―









いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:



2016年4月2・3日、現代喫茶人の会主催「一人一席春のティーパティー」は、今年も府中市郷土の森博物館内 県木園で行われます。小生は4月3日(日)に参加します。ご近所の方、お時間のある方是非おいで下さい。温かい中国茶でお待ちしております。





主催者からのお知らせです。

日 時
  平成28年4月2日(土)~3日(日) 午前11時~午後3時

場 所
  府中市郷土の森博物館内 県木園 
(東京都府中市南町6-23 電話042-368-7921)

雨天時は旧田中邸にて開催

参加費


一般参加  茶券代のみ 300 1席)  1300円券 5席)

   当日、受付にて茶券をお買い求めください。


 お茶席の種類

抹茶

煎茶や玉露など日本の緑茶

素朴で懐かしい地方の番茶

中国茶の数々

アジアやインドなどの楽しい世界各地のお茶

南米のマテ茶 等

交通


南武線・武蔵野線府中本町駅から徒歩20


京王線・南武線分倍河原駅から徒歩20


西武多摩川線是政駅から徒歩20


バス府中駅・府中本町駅・分倍河原駅から保健センター行き「郷土の森」下車

予約等の申し込みは必要ありません。












いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

喫茶茶会記中国茶会『春水の茶事』 樹齢800年の茶葉の力

茶会記茶会茶譜 (WさんのFBより)

四ッ谷三丁目の喫茶茶会記 さんでのお茶会、喫茶茶会記中国茶会『春水の茶事』が2016年3月6日開催された。今回で4回目を数え、奉茶人はW氏と俳茶居。初めて男子同士で務めることが叶った。お客様と4人のスタッフ、絶妙のコミュニケーションで寛いだ茶席が出来た。お客様の半数は何度かお見え頂いていて、会派の主催する「天空茶会 」へも常連の方々。茶席での雰囲気作りを自然とされているようで、嬉しかった。初めての方もすぐに馴染んで行かれた様子、早春の午後、楽しい茶席になった。

樹齢800年、広東省鳳凰山茶区で作られた単叢を披露した。『鳳凰単叢宋種』と名付けられたお茶である。「一本の老叢の静かで乱れの無い囁きを感じてほしい」と茶譜に紹介したが、華やかな主張をするお茶が多い中、そうではないお茶なのに、強く私の心を捉えた。自らの年齢のせいなのか、このお茶の静謐な佇まいを忘れることが出来ない。今回の茶席で、人生の先輩のお客様がいた。Mさんは、初めて中国茶を飲まれたようだ。さらにお茶というものを、丁寧に頂くことも初めてだったとの事。氏の中国茶の初体験がこのお茶であった事が、今後お茶への興味に繋がって頂ければ幸いである。


 お茶は茶席の主役であり、ある時素晴らしい脇役でもある。淹れ手と客(客同士も)は、お茶を手掛かりに気持ちを交わすのである。良きお茶は、人の心を素直に引き出す力を持っている。淹れ手はその為に全力を尽くすのである。

Wさんの茶席、村田益規作蓋碗の初陣


 男子茶席(淹れ手)を完成させようと、Wさんと練習を重ねた。改めて茶葉の量について考えさせられた。0.5gの差がお茶の命を変えてしまう。お湯の温度、量、茶葉の量の絶妙なバランスの中で、良きお茶は生まれる。しかし淹れる前にベストな方法は解っていない。氏の格闘は、ぎりぎりまで続いた。合理を尽くしたつもりでも、本番でその通りにならない事は起こるのである。練習と本番で、彼が手にしたものがある。それは、他人ではわからない。心の淵に一条の光が差した事を願うものである。

 おいで頂いたお客様に心よりの謝辞を伝え、再会を願う事とする。スタッフのMさん、Tさん、Wさんの労をねぎらう事とする。そして、喫茶茶会記ご亭主
のご配慮と、中国茶へのご理解に感謝したい。 2016年3月12日 俳茶居

俳茶居の茶席(WさんのFBより)



喫茶茶会記中国茶会 『春水の茶事』

  2016年3月6日(日)

1回目13:00~14:15  2回目15:00~16:15 (終了時間は目安)

口上

季節は啓蟄。大地が少しずつ暖まり水ぬるむこの頃、冬眠をしていた虫や蛙などが起き出します。お茶の木にも新しい芽が頭をもたげて来ています。山では、冬の間静寂に包まれていた渓流に、雪解けの水が日に日に増えて行きます。「春水の茶事」、春のお茶には間に合わないこの時期、選りすぐりの体を温めるお茶をご用意いたしました。

茶譜  

〇武夷正岩茶水仙  福建省武夷山 2014年製 

鳳凰単  種  広東省鳳凰山 2015年製

〇安 化  天尖茶  湖南省  化 2015年製



奉茶人 Wさん

      

スタッフ Tさん

Mさん


()夷正岩(いせいがん)(ちゃ)水仙(すいせん)

 福建省武夷山、太古の時代は海でした。褶曲活動を繰り返し、九曲渓と呼ばれる岩山が連なる世界遺産、風光明媚な観光地でもあります。ミネラル豊富な武夷山で育つ茶樹は、強い生命力を蓄えた茶葉になります。荒茶に仕上げてから何度も焙煎し、岩骨花香と言われる『岩韻』を創り出します。香り高い芳醇な「武夷正岩茶水仙」をお楽しみください。

鳳凰(ほうおう)(たん)(そう)(そう)(しゅ)

 広東省、鳳凰山茶区烏東(ウードン)山の樹齢八百年の一つの木(単叢)から作られたお茶です。鳳凰単叢は果実系の香りが特徴で、蜜蘭香・黄枝香・桂花香・杏仁香など、約80種類にも及ぶ香りの違いにより名前が付けられています。本日は、鳳凰単叢の華やかさではなく、一本の老叢の静かで乱れの無い囁きを感じて頂ければと思います。

安化天尖(あんかてんせん)(ちゃ)

湖南省安化は、千両茶で有名な黒茶の故郷。天尖茶は、穀雨のころ湖南黒毛茶の芽と一芯一葉使い、時間を掛け丁寧に散茶にし上げられます。最後に松の木を使い焙煎し、松煙香を付けます。野性味溢れる花香が口に広がり、爽やかな後味が残ります。煎を重ねると甘さが増します。清の道光年間(18211850年)皇帝への貢献茶だった由緒あるお茶です。





いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)

テーマ:

国宝 曜変天目 

2016年2月某日、茶友  さんの導きで、静嘉堂文庫美術館 に行く。開催中の「茶の湯の美、煎茶の美」を堪能した。三菱財閥2代目総帥、岩崎彌之助と嗣子小彌太(4代目総帥)が蒐集したコレクションのなかで、茶道具は凡そ1,400点。中国南宋代より清代、日本の室町から明治の価値が高く歴史的にも重要な茶器が、3年ぶりの開陳となった。国宝「曜変天目 」、重文「油滴天目」は言うに及ばずだが、中国茶の茶器の歴史がそのまま目の前で展開され、言葉にならない時間が続いた。もっと茶器の歴史を勉強していればと悔やんだ。ご一緒させていただいた  さんは、嘗て長く上海勤務をされ、その間宜興通いをして、沢山の茶壺コレクションをされた方である。お茶好きの中で茶器に嵌ったと言える。氏のお蔭で、解説付きで10倍楽しむことが叶った。この場を借りて御礼申し上げたい。


  静嘉堂文庫美術館中庭 梅満開


煎茶道具の展示で以下の茶器印象に残った。

〇松花泥茶銚「曼生」印「彭年」刻銘 宜興窯 

〇梨皮泥茶銚「荊渓八仙」     宜興窯

〇朱泥茶銚 杉江寿門(2代目?)  常滑焼

明治11年常滑に招かれた中国安徽省の文人金子恒は、宜興の茶壺作りの技術「技法 」を杉江寿門らに指導し、日本の茶器に革命を起こした。今年1月の「常滑急須 陶   」の作家村田益規氏や伊藤成二氏、伊藤雅風氏など常滑の現代作家と宜興は繋がっている。

今回の展示会は2016年3月21日迄(月曜休館)、次回は数年先になりそうだ。お茶好きには是非お勧めの展示会である。

*ブログタイトル「壺迷」さんの「発展歴史 」は、解りやすい。






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Amebaおすすめキーワード

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

ランキング

  • 総合
  • 新登場
  • 急上昇
  • トレンド

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。