厚生労働省より9月に発表された内容ですので、少し前の情報となりますが、
平成23年度デイサービス利用者の宿泊ニーズ等に関する調査事業(モデル事業)の結果について(詳細はこちらです。)
この4月よりスタートしている調査事業の中間結果が発表されています。
宿泊サービスを提供しているデイサービス事業者にとっては、勉強になるデータや情報が報告されているので、是非、参照ください。
ただし、この調査事業は「レスパイトケア(家族介護者支援)」を目的として出発しているため、宿泊は1月に4回を限度とし、連続宿泊数は2泊3日となっており、限定的な使われ方となっており、当社の提供するサービスとは利用対象者層にもズレが生じることを踏まえたうえで確認すべき情報です。
調査は15自治体、20事業所で行われています。
詳細は上記の結果をご確認頂きたいと思いますが、特に注目すべきデータとして、
ケアマネージャーに対する質問に、
Q:今後、宿泊サービスの利用を勧めたいと考えているか?
A:すべての利用者に勧めていきたい37.4% 認証高齢者に勧めていきたい49.2%
と86.6%の方が推奨しています。
更に、デイサービスでの宿泊の制度化については58.5%が介護保険の対象として検討すべきとなっています。
その他詳細は、結果報告書を確認頂ければと思いますが、調査結果のデータを観る限り、レスパイト機能のみならず、通い慣れたデイサービスでの宿泊サービスに、利用者・ケアマネージャーともに、必要性を感じている結果となっています。
ただし、最後のページでの事業者や自治体からの意見のまとめを確認すると否定的な見解がまとめられており、データと意見に開きがあるように感じます。
宿泊付きデイサービスの制度化は、今後、益々、議論が活発化してくることが想定されます。
引き続き、情報収集・情報発信を積極的に行っていきたいと思います。