香港視察2日目② | 斉藤正行のブログ

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昨日に引き続き、香港視察2日目の続きをご報告致します。


午前と午後で、高級有料老人ホーム2棟と訪問介護サービスの訪問現場を視察させて頂き、その後、夕方は香港に、およそ6万床あると言われている低価格な老人ホーム2箇所を見学させてもらいました。


ただし、あまりに劣悪な環境であり、香港高齢者事情の暗部といっても過言ではない施設のため、正式な形での見学依頼は、ほとんど受け付けてもらえないらしく、入居希望者の家族の体で、飛び込みで見学させてもらいました。


従って、当然、写真撮影はできず、私も香港人の体でしたので、日本語を絶対に発せず、ただ、もくもくと見させてもらいました。


唯一外観だけ写真をとりましたが、


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2回部分の〇〇護老院というところが老人ホームです。

元々は、屋内駐車場の跡地を改修して老人ホームにしています。


中に入ると、薄暗く、ひどい尿臭と、不衛生な環境でした。そして、居室は、日本の汚い漫画喫茶の半個室のような環境。木のパーテーションで高さ1m50cm程度だけの四方を仕切った空間であり、上からも下からも覗けるような環境です。


まさに、日本でも20年近く前に存在したような劣悪な老人ホームの環境さながらか、それ以上の劣悪な環境でした。


とても満足な介護サービスが提供されている様子はありません。


これで、月額6,000~7,000香港ドルの費用になります。


張社長からも「これが香港の老人ホーム環境の現実です」との言葉があり、営利法人が商売目的で運営しているケースが多く、入居後1年から2年程度で亡くなる方が多いそうです。


そして、涙ながらに「このような香港の介護事情をなんとかしたいと思っているのです」とおっしゃられ、張社長の使命感に感銘を受け、私にも熱い想いが伝わり、是非、協力していきたいと強く想いました。


香港の介護事情は、この手の劣悪な環境の低価格老人ホームがおよそ6万床、高級な老人ホームがおよそ1万床強の計7万床を超える施設サービスか、メイドに頼った在宅生活のいずれかが基本のようです。


だからこそ、メイドでは対応しきれなくなった専門性の必要な高齢者が在宅生活を維持できる環境、つまりデイサービスや訪問介護サービスの充実こそが、香港介護に必要なのです。


それから、その後、2日目の夜は、なんと講演会が開催され、私も通訳を介して約1時間、「日本の介護保険制度」「茶話本舗の仕組み」について講演してきました。


ついに国際デビューです。


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20名強の、香港の福祉経営者、投資家、ソーシャルベンチャー経営者の方々が参加して頂きました。


皆さん、一様に真剣に耳を傾けてくれ、講演終了後の質疑応答も終了時間を越えた後も続きました。


通訳を介しての講演は初めての経験で良い経験をさせてもらいました。


それにしても、この2日目は、普通に香港視察に来ただけでは、けっして体験できないし確認できないようなリアルな香港介護現場を体験することが出来、大変貴重な機会となりました。


以上が、視察2日目になります。


明日は、最終日3日目の視察報告を致します。


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