東京都の自主基準 | 斉藤正行のブログ

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ついに昨日、出ました。


東京都による「通所介護」における宿泊サービスの

都独自基準及び届出制・公表度の概要です。


詳細は、こちらをご確認ください。


事前に、概ね中身の情報が入っていたので、

ほとんど想定の範囲内の内容ではありました。


下記に、独自基準のポイントを簡単に記載しておくと


・人員基準は、夜間1名以上の配置

※有資格者が望ましいが資格要件は無し


・利用定員は、通所定員の2分の1以下

※ただし、設備基準の範囲内であること


・設備基準は、一人の宿泊に対して

床面接7.43平方メートル以上とすること


・宿泊環境は、個室または、パーテーションや

家具での仕切りが必要である

※カーテンでの仕切りでは不可


・サービス計画、記録等の書式の整備が必要


・利用数制限は、1回の連泊は30日が最長

かつ、要介護認定期間の半数を越えないこと

※実質、月平均15日以内しか宿泊は出来ない


上記以外にもこまごま規定されておりますが、

詳細は、内容をご確認ください。


ショートステイや、小規模多機能など、他サービスの

規定を準用して作成したようです。


内容を確認した、率直な感想としては、

急場で、東京都だけで作成した内容としては、

良く考えられた良い内容であると、

本気で思います。


今回の東京都基準を「茶話本舗」に準用する

場合、様々な記録や書式の提出が必要となり

事務手続きが非常に増えます。


パーテーションの仕切りなど、一部には対応策

を検討する必要もあります。


しかしながら、

ほとんどの事項をクリアすることは可能です。


ただ1点だけ、それは、やはり一番危惧して

いた連泊制限についてです。


本件については、これまでも何度も、私のブログで

綴っているので、今回改めて、詳細を記載しません

が、今回、この問題だけが、「茶話本舗」にとって、

大きな問題となります。


上述したとおり、今回の東京都の独自基準は

概ね良い内容だと思います。

趣旨(質の向上、悪質事業者のチェック)にも

もちろん大賛成です。


ただし、細かくは注文をつけたいことは、たくさん

あります。特に大きな注文を2つだけ


①なぜ、今、東京都独自で基準を出す必要が

あったのか?


2012年の介護保険法改正において、全国100事業所で

調査事業を行う。ということが、厚生労働省より発表

されています。


昨年夏のお泊りデイの制度化発表以降に、喧々諤々

の議論が噴出した中で、厚生労働省が出した結論

であるのに、そこから、大きくフライングした東京都

のこのタイミングでの制度化には、大いなる疑問を

感じます。


②連泊制限には、抜本的に施設整備が進む

政策と同時対応が必要であったのでは?


繰り返しになりますが、我々自身もデイでの長期間

の連泊、住まいの代替は、良いとは全く思ってません


しかしながら、経済的に制約があり、在宅生活が

継続できない環境の要介護高齢者はどうすべきか?


この問いに対する解決策が提示されないままでの

連泊制限には、高齢者に大きな危険・被害が生

じることは間違いないと思います。


この2点だけは、どうしても物申したい。


しかしながら、決定されたことには、従うことが

国民の責務です。


今回の都の基準は、罰則規定は無いとのことです

が、当社として、どのように対応するのか、

一両日中に結論を出します。


4月14日から始まる

「茶話本舗」加盟店様オーナー会にて、

方針発表致します。


本日も、10時より、緊急幹部会議を開催し、

本件の方向性を議論致します。


当社の結論は、後日、改めてご報告致します。


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