週刊“詞行錯誤”~詞ってなんだろう…最終第20回 貴方は“アーティスト”?それとも“あきんど”? | 保育園・幼稚園・こども園向けオリジナル参加型音楽ショー『にじいろコンサート』♪うたほり~幼児向け童謡シンガーソングライター Mr.スコップ

週刊“詞行錯誤”~詞ってなんだろう…最終第20回 貴方は“アーティスト”?それとも“あきんど”?






皆様、いかがお過ごしでしょうか。



さて、新たに作詞について、あーだこーだ書いていこうと始めた

『"詞行錯誤"~詞ってなんだろう…』。


第20回目の今回は、いよいよ最終回

一部の音楽業界大手の好ましくない現状

についてお話させていただきます。


以前は、音楽業界大手で活躍する売れっ子の作曲家が

自身の無名のお弟子さんを世に送り出す場合に

よく使われる手段として、
人気歌手の楽曲で起用し

その際、あえて作曲者の欄
には売れっ子の作曲家自身の名前を入れ

お弟子さん本人の名前は編曲者の欄のみに入れて売り出すことがありました。

いわゆる、"名義貸し"というものです。

これは、最初から無名の作家の名前で楽曲を出して

セールスが伸び悩むのを懸念してのもので

自分が知る限り、1980年代からすでに行われており

その頃は、一定の節度の下での行為だったようです。


それが、1990年代から大きく変貌します。

楽曲の作詞や作曲だけでなくプロデュースも本人で行う

作家兼プロデューサーがレコード会社に重宝がられ

人気歌手の楽曲に起用され、売れるケースが多くなってきました。

しかし、何もかも個人で行う
作家兼プロデューサーの書く楽曲はマンネリ化、

それでも、楽曲のセールスばかりを追求するあまり、

レコード会社や売れっ子の作家兼プロデューサーが目を付けた

有能な無名の作家の作品に対して、本人同意の下

売れっ子の作家兼プロデューサーの名前を使って世に出してしまうという、

レコード会社と
売れっ子作家兼プロデューサー双方が大幅に儲かる仕組みの

えげつない産業音楽の錬金術に。。。


現在では、節度を失い当たり前のように横行されているため

実際に楽曲を書いた作家の名前が世に出辛くなってきているようです…


こうして作られた人気歌手などの楽曲を購入した
消費者の

立場からすると、手にしたCD等の作詞・作曲者の欄に
嘘が

書いてあるわけですから、何だか詐欺に遭っているような気分ですよね…

作詞にも作曲にも、書く人の個性やクセなどが作風として現れるものです。

所詮そのようにして作られたものなど、見る人が見ればわかってしまいます。



 つとめて、誰もが「自身の作品を世に送り出したいと思うところですが

これを読み続けてくれた、あなたには

作品は、"自分の魂であり分身であり子どもである"

というプライドを捨てることなく
、モチベーションを高く保ち、

良い作品を書き続けてくれることを切望しています。




つづく