海外の先生からのコメントでキャップを着けないバージョンが見たい、と要望があったので、

 

今回はキャップを着けずにTCSをしてみました。

 

キャップを着けないと、やはり粘膜との距離を保つのが難しくなります。

 

なので、視野が保てないときには送水することをお勧めします。

 

送水はポンプシステムがあればそれに越したことはありませんが、

 

なければ、送水ボタンを押しっぱなしでも十分効果があります。

 

送水ボタンを一気に押し込みます。

 

すると、最初だけプッと少量の送気がありますが、すぐに水だけでるので空気が

入りすぎることはありません。

 

ただ送水ボタンをおしながらのアングル操作はちょっとやりにくくなるので、

 

そこは送水とアングル操作とうまくやりとりしなければなりません。

 

それでも、有効ですので試してみてください。

 

それで、挿入に関しては、キャップがあろうがなかろうが、やることは一緒です。

 

内側の襞をみながらの畳み込み、

 

内側の襞に意識を向けてください。

 

これが重要です。

 

難しいですけどね。

 

観察も難しいですね。一度キャップを着けた観察でなれてしまうと、

 

襞裏を見るのが難しい。

 

なので、襞の深い右側結腸などは反転観察が有効だ、なんて議論になるのではないでしょうか。

 

反転観察はリスクもあるので、初心者の先生にはお勧めできないと個人的には思います。

 

脱気してできるだけ襞を潰して観察するのがよろしいかと思います。

 

では、では。