東京・台東区の上野動物園で、24日から一般公開された国の天然記念物「北限のニホンザル」の1匹が、サル山の塀を乗り越え、園外に逃げ出すトラブルがあった。

 体長約50センチのオスのサルは、午前9時半ごろ、塀にあるパイプを伝って外に逃げた。職員が網や麻酔銃を手にし、追ったが、園外に脱出し、行方不明に。約6時間後の午後3時40分ごろ、公園内の飲食店地下室付近にいたのを発見され、職員が網で無事、捕獲した。

 青森県下北半島に生息する北限のニホンザルは近年、数が増え、農作物への被害が深刻化。むつ市が駆除を始めることを知った上野動物園が引き取りを申し出て、捕獲された一部が園に移送され、非公開の施設で飼育されていた。逃げたのは、この日から一般公開された23匹のうち1匹だった。園の女性職員は「人慣れしておらず、初めての環境にびっくりして逃げたのでは」と話した。逃亡ザルは当面、非公開施設に逆戻りだという。

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