東証1部に上場していたシステム開発会社「ニイウスコー」(東京都中央区、民事再生手続き中)が決算を粉飾したとされる問題で、同社が実際には債務超過に陥っていた2006年6月までの約2年間に、元会長(62)ら取締役11人に対し、少なくとも計約8億6000万円の役員報酬と賞与を支払っていたことが16日、分かった。

 横浜地検と証券取引等監視委員会は、元会長らが粉飾を続けた背景に、多額の役員報酬を得る目的もあったとみている。

 この問題で地検などは、同社が2年間に売り上げ約200億円を水増ししたとして、元会長を金融商品取引法(旧証券取引法)違反(有価証券報告書等の虚偽記載)容疑で立件する方針を固めている。

 同社の内部資料などによると、取締役には04年9月~05年6月に計3億6152万円の役員報酬を支払ったほか、05年7月~06年6月にも計3億4229万円の役員報酬と計1億5566万円の役員賞与を払っていた。08年4月に公表された調査報告書では、同社は07年6月期までの5年間に、商品を帳簿上だけで売買する架空循環取引などを繰り返し、連結売上高682億円を水増ししたとされる。こうした取引で得た利益277億円を差し引くと、05年6月期には連結で54億円の債務超過に陥っていたことになる。

 元会長は粉飾決算を行っていたとされる06年に、持ち株の25%にあたる1215株を売却し、1億円以上の収入も得ていた。

 元会長は取材に対し、「適正な取引でもうかっていたのだから、役員報酬を出すのは当たり前。株の売却手続きにも問題はなかった」と話している。

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