飼い主様が留守中に
３才のネコさん（♂）が台所に入り
フードやカツオ節の袋などを
かじった跡があったという。
その後から水を飲んでも、
フードを食べても
すぐに吐いてしまうと来院された。
診るとぐったりというほどではないが
やや元気がない。
熱は平熱。
腹部を触診したが、膨満感や疼痛はない。
血液検査とレントゲン検査を実施。
血液検査では、気になる数値はない。
レントゲンで幽門部（胃の出口）に
白く丸いリング状の陰影が認められた。
撮影の向きを変えてみても
リング状ではないが、普段見慣れない
陰影が認められた。
この時点で飼い主様に２つのことを提示した。
一つはバリウム造影を行い、バリウムの
通過状態や通過速度をみる検査を行う。
もう一つはバリウム検査をせずに、
試験開腹をして直接胃や腸を診てみるか。
レントゲンで、はっきりとしたものがあると
１００％断言はできないが、何らかのものが
ある可能性が高いと説明した。
飼い主様が留守中の出来事は
なかなか把握できません。
またレントゲン検査でも
ゴムや布、ビニールなどは
はっきりと写し出すことは難しいです。
検査に進むか、早めに試験開腹するか
その判断が難しい状況でした。
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