死者が4人となり、今マスコミなどで

注目されている「ダニによる感染死」。

現時点で私の知リ得た情報を

記事にしてみます。

(まだまだ未知な部分が多いため、

今後の調査や研究により見解が

変化する可能性もありますので、

その際はご了承ください)


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 3

【発生】

今年1月に山口県で成人女性が死亡。

血液から重症熱性血小板減少症候群

ウイルスが検出された。

今月には愛媛県・宮崎県で成人男性が

亡くなっている。

今回広島県で昨夏、成人男性の死亡

が確認された。



【原因

重症熱性血小板減少症候群ウイルスを

持ったマダニ(フタトゲチマダニ)による感染。


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 3

(注意)マダニは主に森林や草むらなどに

生息している。家の中にいるイエダニ等

とは異なる。


【症状】(人の場合)発症すると発熱、嘔吐、下痢(黒い血便)

などを繰り返し、死亡する(こともある)

2009年、中国で感染、死亡例が報告されたが

日本で確認されたウイルスは中国のものとは

遺伝子が一部異なることが判明。



【治療法】(人の場合)

有効なワクチンや治療法はない。


【予防】

ダニに咬まれないように注意する

(人の場合)

ダニに咬まれないよう長ズボンや

長袖の衣服を着用する。


(動物の場合)

ダニ駆除薬を使用する。

現在、皮膚に垂らすスポットタイプや飲み薬

のタイプなどがある。

ダニ駆除効果が強いものから、マイルドのもの

まで種々あるので、動物病院のドクターと

よくご相談ください。

一般的に市販されているものは、

駆除効果は弱いと思います。



【疑問】

このウイルスはイヌやネコに対して、どのような

障害(症状)をもたらすのか、

あるいはもたらさないのか?



感染した人の体液や血液から、

他に感染する可能性は?


ここにきて急に発生したウイルスなのか、

もともといたウイルスなのか?

今まで、原因不明で亡くなっていた人も

この病気であった可能性もあるかもしれない

と厚生省は、医療機関に調査を進めている。

(いわゆる掘り起し)


また厚生省は政令を改正し、来月にもこの病気の

患者を診察した全医師に、感染症法に基づく国への

報告を義務付ける方針という。





中国では人の場合の致死率12%

マダニの中でこのウイルスを持っている

確立5%と言われています。

(あくまで中国での数字です)


春から秋にかけてダニの活動が

活発になります。

厚生省等の今後の推移を見守りながら

ダニに対する対策を深めていこうと

思っております。


ランキングに参加しております。

よろしければ、ポチして下さい。
にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ