この間、ブログに書いた シンポジウムに行ってきた!
結論から言うと、とにかく行ってよかった!メビウスもバンドデシネもそれまで知らなかったけど
メビウス氏と浦沢直樹氏、夏目房之介氏の話を聞いて
日本の漫画の巨匠達がいかにメビウス氏に影響を受けてきたかを知ることができた。
以下入場からレポート。
浦沢直樹氏も来るし、これは下手したら入れないかと思ったので
早めに行こうと思っていたが、結局開場ぎりぎりに到着。

会場はもう人だかり。
やばい!と思ったら整理券の配布の声が。

まだ配布していた!到着の時点ですでに550番の整理券が呼ばれていた。

なんとか整理券GET!
開演間際だと入れなかっただろうなー。
少し待って、入場できた。

入場すると受付でこの漫画雑誌を手渡された。
え?もらえるの?とビックリ。
裏を見ると1,500円と値段もついているし、
これは太っ腹。ありがとう明治大学。
4作のバンドデシネがのっている。
知らない人に言うとバンドデシネとはフランスの漫画のことをさす。
詳しくはこちら
まあ、今回のシンポジウムがなければ自分も知らなかったかもしれないが。
ただ、タンタンとかは昔図書館で借りて読んだことがあり、
夢中になった記憶がある。
あー、あれがBDだったのか、と。
- タンタン チベットをゆく (タンタンの冒険旅行 (5))/エルジェ
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
で、開演まで中のフランス漫画であったりバンドデシネ紹介の文章を読んだりして
待つ。というか、まったく飽きない。
で、ついに開演。
以下、心に残った発言をメモ
・なぜウェスタン物を選んだのか?
→第二次大戦後ヨーロッパにもアメリカ文化が入ってきた。
ヨーロッパ人にとってもアメリカ人はもともとヨーロッパ人である。
・大友克洋氏にもメビウスの影響がでたタイミングがある。
・大友克洋氏が出した「ヘンゼルとグレーテル」は
大きな版型で、自分達の表現にはこれぐらいの大きさがいるんだという
主張があったのではないか。
■影響を受けた人物樹形図
メビウス→手塚治虫
→大友克洋→鳥山明
→岸本斉史 ナルト
・手塚治虫氏はアシスタントへの指示書の中で
雲の表現に「メビウス雲」と使っていた。
浦沢直樹氏によるメビウス氏への絵への感想
・線によってかかれながら、線を越えてゆく開放感。
・頭の中にあるイメージをかいている。
トレースでは表現できない理想の空間。
・ゆらぎさえも司どりたい。
実際、会場で浦沢直樹氏とメビウス氏が絵を描いてくれるんだが、
これがうまい・・!当たり前だけど。
浦沢直樹氏のメビウス線もすごいメビウスっぽかった(笑)
・なんとなく書いた線はない。
■コマ割りについて
・コマにすることで時間が生まれる。
・僕にとってコマは音楽です。
・始まりのコマと終わりのコマをどうつなげ、調和をもたらすか、そこにシンフォニーが生まれる。
・時間と空間をつかさどる。
会場ではメビウス氏が、1コマ目、口論している男性二人を書き、
2コマ目で二人が抱き合うオチを表現。会場からも拍手が(笑)
いやー、それにしても簡単に書いているけど、あの味のある絵はすごい。
■出席していた漫画家
・永井豪氏
・谷口ジロー氏
・荒木 飛呂彦氏
紹介されたときには会場にドヨメキが。僕も始めて拝見させていただいたが感激。
荒木氏は直接メビウスの影響を受けたのではなく、大友克洋氏などが影響をうけたことを
知ってそのあとでしったので、孫弟子のようなものだ、と話していた。
・・・とそんな感じのシンポジウムだったが
ほんと行ってよかった。
こちらのKyoさんのブログ では、浦沢直樹氏が
衝撃をうけたメビウス氏の絵もUPされています。
確かにきれい!
ちなみにメビウス氏の作品「アルザックラブソディ」などがこちらのサイト で見れる。
BDやメビウスとの出会いと日本漫画、フランス漫画をさらに楽しめるきっかけを与えてくれた
シンポジウム、開催してくれた明治大学に感謝。