【国の税収、7年ぶり減】

 

 日経新聞2017年6月11日より。

 

 『2016年度(2016年4月〜2017年3月)の税収が7年ぶりに減収に転じ、政府の見積もりも2年連続で割り込む見通し。所得税収は7年ぶりの前年割れ、法人税収も伸び悩んだ。これは、プラス成長でも税収が減った形で、安倍政権が経済運営の基本に掲げる「成長による税収増」の土台が揺らいでいることになる。』記事より。

 

 


 2005年度の一般税収のグラフを見ると、2005年に税収が約50兆円、リーマンショック後の2009年度は38.7兆円、それ以降は2015年まで上昇。

 

 2012年12月に第2次安倍政権が発足して以降、2015年まで税収は56.2兆円まで18.5兆円増加

 

 要因としては、3つ。1つは、2014年に消費税を8%に増税。2つめは、アベノミクスにより日経平均株価が10000円から20000円に倍増したことで、企業の株価が上昇し、株を所有していた企業や個人や金融商品が恩恵を受け法人税や所得税の税収が高まった。3つめは、企業の業績アップによるもの。

 

 

 

『2016年度は名目GDPは1.1%であったが、税収は減少。プラス成長下にもかかわらず減収は異例。』記事より。

 

しかし、2017年3月は上場企業は減収増益だったので、2017年度の法人税の税収は2016年度を上回ると思います。


気になる方は、#50 上場企業の前期業績を

ご覧ください。

http://ameblo.jp/moveu22/theme-10102165666.html

 

 

 政府は2017年度の税収は57兆円を見込んでいます。安倍政権が重視するのは、増税より成長による税収増。

 平成29年度歳入は、当初予算97兆円であり、その59%(577,120億円)は所得税法人税消費税などの「租税印紙収入」、35%(343,698億円)は「公債金(国債)」。

 

国の財政のHP 

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/gakushu/hatten/page03.htm

 

 

収入支出は4から翌年3までの期間会計年度)で計算します。

 

 この記事は「国の税収が7年ぶりに減小したので、消費税で増税する必要がある」との国民に受け入れてもらいやすいように、心理的な効果の布石とする書き方にも取れますので

記事をそのまま受け取らないように。

 最後に、GDPは500兆円でそのうち10%の50兆円が国の税収額であると知っておくといいと思います。

 

 

さらに詳しい経済ニュースが知りたい方は、

毎月配信のメルマガの登録を!
 

無料メルマガ登録はこちら⬇️

https://form.os7.biz/f/818128a0/