年を取るのって怖い
それは皺が増えるとか、
容貌が老化していくことだけじゃなく
(ハゲるのはイヤだけど)
新しいことを受け容れられなくなったり
頑なになったりしていく心の“硬化”
記憶力の低下。そっちが怖い。


まぁ、そのこと自体を“新しい自分”と
受け容れていかなきゃいけない
んだけど。

たまに若い人たちが
(むしろスタバでMacでドヤ顔の30代や40代?)
「いまの旧態依然の日本社会や会社の上司」
「だからダメなんだ」って批判したり、
自分は「若手側」「革新側」ってのを主張するけど

自分が年取ったり、管理職になって分かる。
人間そうそう変われねぇし
むしろ悪いところばっかり増長してくんだよっ!

(いや、成長される立派な人もたくさんいます)

「宝くじに当たった!!賞金取りに行くべぇ!」
「いや、父さん、それは有名な詐欺の手口だよ」
その会社のあるネブラスカ州まで
歩いていこうとし、何度も警察に引き戻される父。

「わかったよ!
実際に行って詐欺ってことに気づけばいい!」

連れて行く中年の息子とのロードムービー

ネブラスカ 
~ふたつの心をつなぐ旅』


ウトウト(__).。oOー…ヾ(*゚◇゚)ノ ハッ!!ネテタ!
白黒の画面、頑固なじいさんとの
やりとりに睡魔が押し寄せてきて…

ヤバッ!これってアカデミー賞作品賞候補だよね?

それがそれが、先日アカデミー賞での
年配の女優たちのアンチエイジングに
ブーブー文句を言ってしまったけど

それに反して、最高齢で助演女優賞候補になった
ジューン・スキップ




この品の良さそうなおばあさんが
母親役として登場するんだけど
もう強烈で!
彼女の言動に目が釘付け!!
いや、別段変わったキャラクターじゃなく
近所とか、親戚とか
どこにでもいそうなおばさんなんだけど
やっぱり、おばさんって万国共通
強くて、辛らつで、正直で面白いっ!!

一気に目が冴えましたよ。

アメリカの片田舎の、
土地はどこまでも広がっているのに
閉鎖的な世界に「うへぇ~」ってなるけど

大金に豹変する周囲の人々や
身近な家族や、自分で選んだ友だちと違って
価値観や生活レベルが違ったり、
何年に一度しか会わないのに
接しなきゃいけない親戚……

それは、アメリカも日本も変わらないのだなぁ。

「しわは私の年輪です」
「年を取るのってステキなこと」

おめぇ、ボトックス打ってるじゃねぇかっ!てな
(もしくはPhotoshop加工の)
女優が、婦人公論とかの雑誌で語るけど
いや、年を取るのって大変だよ~。
自分の年齢分、親も年を取ってるわけで…。
(うちなんか、あたしはもちろんのこと
姪も甥もいないから、家族で集まっても
平均年齢だけ上がって、空気の色がモノクログレー

そんな「老い」を、
ちょっとシニカルで、意地悪な目線で描いてるのに
笑って、笑って、
そして最後は心が温かくなる映画。

(結末は、やっぱカネじゃねぇかっ!て
気がしないでもないけど…そこは目を瞑って。)

お金ならいいけど、いつか惚けて
「あたしは女優!」
とハリウッドを目指して
歩き出しちゃったらどうしよ…。

誰か引き止めてくれるのかしらん?

「昨夜、横浜市で81歳の妹が、長年介護をしていた
83歳の兄を殺しました…」
なんて
ニュースにならないようにしなきゃ!