架空(って言われると、ちょっと悔しいけど)の
人生を「妄想」するのとは
またちょっと意味合いが違うんだけど

あたしは、映画を観るとき
いまの自分は「アメリカのティーンエイジャー」
北島マヤが泥まんじゅう食べた時のように
(し、しつこい?いや、ガラカメ異様な速度で
またもや新刊出ているからさ)
なりきるときがあるのだ。
もうケータイで「LoL」とか「PDA」とか
打っちゃうyo。
↑使い方間違ってる??

『STEP UP』とかそれこそ『トワイライト』とかね
おとなの小難しい批評なんてカンケーなくne?
この劇場のライブ感を大切にしようぜっ!イェー!ヨー!

映画館のシートに身を沈めるのだ。
ノリがイマイチ♪恋かな♪yes!♪恋じゃない♪yes!
英語と言えば早見優@夏色のナンシーの
昭和のアメリカン・ハイスクールなんですけどね。

学校でイケてるアメフト部員が気の弱い男子学生を
ロッカーに叩き付けるような。アル!アル!アル!!

で、そんな気持ちで乗り込んだ
アメリカで驚異の大ヒット
『ハンガー・ゲーム』なんすけど
40過ぎたおっさんが観てもフツーに面白かった。

ライオンズ・ゲートって中規模の映画会社が
社運を懸けた映画らしいんだけど、確かに。
これ、ストーリーはたいしたことないっす。
日本の小説パクってんじゃね?の原本
『バトル・ロワイアル』とも、また趣が違うっていうか
アメリカの貧富の差やリアリティ番組を批判(揶揄)
本当にね、大コケしても、薄っぺらい作品になっても
仕方ないようなギリギリだったのを持ちこたえたんだなぁ。

やっぱり監督の力ってあるんだね~。
カメラが捉えた映像の大半が“ヒロイン目線”
ヒロインが見た景色、人、観衆、幻覚
音もね、たとえば目の前で爆発が起きて
一瞬耳がつんざかれた時キーーーンって耳鳴り音響だったり
臨場感あって、ヒロインと同じ体感ができるんだよね。

まぁ、自分には置き換えられないんだけど。
だって、主人公カットニスを演じたのが
ジェニファー・ローレンスだから。

彼女をキャスティングした時点でこの映画の勝利!
いやーーー、すんごい存在感。

さすが、ボクらのアンパンマン!
澤井健さんが雑誌映画秘宝の連載イラストエッセイで
レニー・ゼルウィガー→ミシェル・ウィリアムズ→
キャリー・マリガンへ連なる「下ぶくれ、潤い目線、
前髪パッチン留め」女優の系譜について書かれていて
膝を叩いたんだけど
(そういう女優がまた男は好きなんだ!
日本だと蒼井優ちゃん)
同じ顔パンパンでも、ジェニファーは違うのだ。
むしろ男が引いちゃうような骨太な強さ。

(小池栄子ちゃんや松下由樹さんとか系ね)
映画が進むに連れて、彼女のふてぶてしい図太さの奥で
核となってる優しさや繊細さ、
そして賢さにどんどん引き込まれていくんだよね。

あたしは宣言します!彼女はいつかアカデミー賞を取る人!
前述の女優たちと違ってスター性があるもの。

(小池さんや松下さんにあるかどうかは別問題として)
昔、『銀河鉄道999』で確か「蛍の星」ってとこで
体から発せられる光で身分が決まる星云々のストーリーが
あったんだけど、悲しいかな、“スター性”だけは
整形しても、体を使ってのし上がっても、演技がうまくても
有名監督がつくった大絶賛の作品に出演しても
手に入らないもの。


本当、映画って監督の手腕と女優のパワーで
どうにでもできちゃうんだなぁ。


だって、火の玉攻撃、万病に味方のお薬
ラストの獣、突っ込みどころ満載。


アメリカのティーンエイジャーになって
コーラを飲みながらヘイ!ヨー!
D・A・Y・O・N・E!な気分で鑑賞しましたよ。