『ちはやふる』『君に届け』『GANTZ』
『テルマエ・ロマエ』その他モロモロ、もうたくさん
マンガの新刊は読んでるんですよ、マンガは。
「ライフ(命、人生)」ですから。
(「マンガ買い過ぎ」と彼に叱られた)

でもね、この夏~9月にかけて
小説をまったく読んでないの。

こりゃ、ヤバいと週末書店に赴き
書店員さんのオススメになってた
今邑 彩さんと言う方の
『七人の中にいる』というミステリーを。

舞台が1993年のクリスマス・イブの設定だったから
『葉桜の季節に君を想うということ』みたいに
それさえもトリックかと思ったら
ただ単に人気の作家さんの昔の本が
いま時を超えて文庫になっただけだった(笑)

ペンションのオーナーになった主人公の元に
21年前犯した事件の関係者らしき人物からの
復讐予告。
閉ざされた建物に集まった宿泊客。
その笑顔の裏に隠された秘密。
意外な犯人。

そして、そのキーワードが「親からの虐待」

あたしが大学生の頃が初出なんですよね。
当時『羊たちの沈黙』のヒット&アカデミー賞で
こういった猟奇的な犯罪、親から受けたトラウマものが
流行ったもんねーー
って、今でもそうだけど。

ただ、本当この頃から、
「犯人は意外な人」に重きを置くあまり
犯行理由が「親から虐待を受けた人間の
屈折した殺人」
ばっかでさーーー
「愛のため」「血の繋がりのため」
「因習のため」「お金のため」
どんなにドス黒くても「欲」のために
きちんと(?)人を殺してた小説のほうが
あたしは好き。

もちろんクリスティや横溝正史みたいな
クラシックな人たちの作品にも
快楽殺人者は出て来るけどさ。
(この作品は、クリスティとかの雰囲気もあるんだ)

でも、少し遅いけど“読書の秋”にするための
リハビリとしては、
すんごく面白くて
懐かしさと、それでも色あせないストーリー展開に

あたし一気に数時間で読んじゃったよ。
読書熱再燃!ありがとう今邑 彩さん!