至福の時―――この本を読んだ時に心から思った。


平日は朝から晩まで会社でお仕事

(今週なんて、徹夜だよっ。゚(ノД`゚)゚。)

遊びに行ったり、飲みにも行かない。

深夜スーパーで、半額弁当を買って

録画していたドラマを観ながら、遅いひとり夜ご飯。

新聞を配る音を合図に就寝。

毎日4、5時間の睡眠。土日は昼まで寝ダメ。

「あたしの人生、ムダに消費してるんじゃないか」って

不安と焦りで、友達との約束や映画を観に行って

スケジュールを埋めることで、安心しているような週末。


うーーん 文字にしたら、なんか惨めな生活?

しょぼん。( ´△`)


自分の幸せってなんだろ?なーーんて

意識的に考えるようなことはしないけど

この本を読んで、全身全霊細胞から(笑)思ったよ。


あたし幸せじゃんっ!! ヾ(≧∀≦*)ノ


小さい頃から、当たり前のようにしてきた「読書」

この年になって思う、本を読むことって贅沢なことなんだなぁ・・・。

他人に干渉されず、現実を忘れ(時には照らし合わせ)

ただひたすら小説の中に没頭できる。

そして、言葉って(これを使って、人を自分を貶めることもできるけど)

うん、才能がある人が並べた美しい言葉って

人の心の奥底まで、満たすこと出来るんだなーーーって。

こんな贅沢を享受できるあたしは、恵まれし者です。


山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』

あたしが人生で「一番好きなBOOK」なんだけど

(その件はここ へ)

一作とかじゃなくて、この人が描き出す世界は、

全部好きだっーーー!! ヾ(≧∀≦*)ノ


最新作『無銭優雅』


「心中する前の日の心持ちで、これから付き合って行かないか?」


42歳同士、お花屋さんの慈雨と塾講師の栄の“恋愛”小説。


これは昨今のセカチューをはじめとした

「死」によって美しく「恋」が完結する「涙そうそう」ブーム

「死」満載の(笑)『Deep Love』のような小説もどき

それこそ世の中で騒がれているのに、実体のない

「セレブ」「勝ち組」「負け組」「格差社会」


そんなものへの、山田詠美さんの宣戦布告。

( ´∀`)つ+゚*・。.☆愛)゚Д゚*)+゚*

文句や愚痴のような、したり顔の“遠吠え”じゃなくて

小説家が、小説家として、「文学」でもって

きっちりつけた「落とし前」だと思う。

そして、もう勝ち戦。プロの力に跪けっ!


って、勝手にあたしが思っているだけなんですが・・・


出し惜しむ程のものなど、自分にないことに気付いて、

肩すかしをくらった感じがした。

その瞬間、自分の内にあるものは全部差し出してみる。

すると、次に差し出したいものが、新たに溜まり始める。


栄は、どんどん、私に愛情を使わせる。

湯水のように無駄づかいさせる。

けれども、私は、いつだって潤ったままだ。


今、私が駆け込みたい場所の一等賞は、もちろん、栄だ。

彼そのものでなくたっていい。

彼に関するあらゆる記憶の中に、私は逃げ出すことが出来る。


誰に咎められる筋合いもない逃避行が、

私には許されている。


「読書」が好きな人は、

「恋愛」が(するしないは別にして)好きな人は

至福のひととき―――堪能できますよ。(≧∀≦)乂(≧∀≦)