例えばですね、自分の使っているバッグや財布が壊れたとします。丁寧に使っていても、長年愛用していれば摩耗していきます。で、修理したいと思った時に・・・・・・
通常、そのバッグの「製造元=ブランド」へ修理に出すことを考えますね。町には「バッグ修理」のお店がありますが、ことブランド品に限れば、ブランド元へ修理に出すのが安心だと思われます。
質屋的に「修理」を考えた時、
「ブランドバッグはブランド元へ」
のひと言に尽きます。
例えば、町の修理屋さんで修理したヴィトンのバッグが査定に持ち込まれた場合、修理の度合いにもよりますが、かなり高い確率で
「ブランド元でない所で修理した物」
だとわかりますので、査定が下がったり、極端な場合、査定ができない=査定ゼロになってしまうかもしれません。交換したパーツや、糸の縫い目などから判断できることが多いです。
また、再度そのバッグが壊れ、その時はブランド元へ修理に出したとしますね、するとそこはさすがブランドホルダー。一度、自社以外で修理されたものは受け付けないという姿勢のブランドがほとんどだと思われます。まあ、それがブランドを維持する、ということですよね。
しかし、間違いない本物のバッグで、初めての修理だとしても、ブランド元で修理できないと言われるケースがあるのも事実です。理由としては、
・古い品で、パーツが無い
・新しく購入するより修理代が高くなる
が挙げられます。とは言え、バッグに愛着があったり、親御さんから譲り受けた大切な物だったりで、どうしても修理したいケースがありますね。また、古いバッグだと、すでにそのブランド自体が無かったり、日本に代理店が無く、修理に出せないことがあります。
そういう場合は、町のバッグ修理屋さんに頼ることになりそうです。
愛は査定を超えるのです!(意味不明)
もし、丁稚が同様のケースになった場合、ここにお願いしたいなと思っている修理屋さんのブログがあります。
当店とはなんの関係もありませんので、もしこれを読んだ方が利用されるようなことがありましたら、自己責任でお願いします。
しかし、こちらのお店さん、すごいです。正直、このブログを読んでいて、良い意味で
ゾクゾクしました(それ病気)。
その心意気と言いますか、その技術。職人としての凄腕がひしひしと伝わってきます。ビフォーアフターの見事さは、まさに溜息もの!質屋的に見ても完璧な修理具合。
手順を見ていても、気の遠くなるような手間を掛けていて、かなりお値打ちに引き受けているように思います。また逆に、修理代金がバッグに見合わないと思えるような古い物も手掛けており、なんとしてもバッグを修理して大切に使い続けたいと願う御客様と、このような職人さんのお店と出会えたことが、なんだか嬉しい丁稚です。
こんな職人さんは貴重ですよ。商売として旨みがあるかどうかというのとは違う次元で仕事をしておられるように思います。頑張ってください!世界の片隅で願っています。
・・・・・・・・と、そのブログを発見しただけで、これだけのことを考える丁稚でした。
丁稚H