ここ数年、
まともに雪山に登っていなかった。
というか、どこかで諦めていた。
雪山は準備が大変で、
移動するのも大変で、
仲間を見つけるのも大変で、
山に入ってからも体力が夏よりずっと必要で、
自分には股関節疾患もあって、
もともと膝も腰もあまり強くない。
それらがあいまって、
徐々に雪山に行く回数は減り、
その分クライミングに傾倒した。
私なりにクライミングにも情熱を注いだし、
それによって山とはまた違う楽しさと技術得て、
そしてかつて行きたかった山のクライミングにそれが活きることになった。
それでも、消えることのなかった雪山への憧れ。
松本に来た今、
体がしんどいとかよりも、
ずっと渇望してやまなかった雪山に行くことで
心を満たしてあげたい。
そう、私は雪山に行きたかったんだ。
それも、真冬の厳しさを感じられる時期に。
その時にしかない美しさがそこにはある。
松本にいると、
季節の移ろいがとてもはっきりと感じられる。
そして、
1月と2月ですらもう明らかに季節が進んでいる。
1月の厳しさは過ぎ去ってしまったけれど、
まだまだ山には雪。
また違った厳しさを携えた美しい山々が、
登り尽くせないほど広がっている。
もっと雪山に行きたい。
心の赴くままに。
沢山雪山に登れる日々になって、本当に幸せです。