バカモノ！！

西郷隆盛　南洲翁遺訓　第二十七ヶ条より

過ちを改めるに、自ら過ったとさへ思い付かば、夫(そ)れにて善し、

其事(そのこと)をば、棄てて顧みず、直ちに一歩踏み出す可(べ)し。

過ちを悔しく思い、取繕ろはんと心配するは、例えば茶碗を割り、

其欠片を集め、合せ見るも同じにて、詮(せん)も無きこと也。

(訳)

過ちを改めるに、自分から過ったとさえ思いついたら、それで良い。

その事をさっぱり捨てて、ただちに一歩前進するべし。

過ちを悔しく思って、あれこれと取り繕って心配することは、

茶碗を割って、その欠片を集めて合せ見るのも同様で

何の役にも立たないことである。

間違いを犯したときに、これは自分が悪かったなと気付けば

それは間違いではない。

そして、いつまでも引きずらず反省したら前へ進みましょうと

言っている。

人は自分の間違いであることを認めたくない生き物である。

ことさら人に言われたことに対しては反発しかねない。

そんなときこそ、耳が痛いことでも冷静に話を聞いて

自分が悪い部分には、ごめんなさいと素直に反省する気持ちが

大事ではなかろうか。

人間誰しも完璧ではないし、間違いだって起こしてしまう。

私のような凡人級の凡人は才能もお金も能力もない。

だからこそ、生まれたときより少しでも人格や人間性を

高めていこうと少しだけ努力をしていた…つもりなのです。

この『つもり』が怖い。

自分を見えなくする。なぜならつもりは主観でそう思うからだ。

例えやましいことが全くなくても自分の感覚ではこのくらいならと

思うことでも小さな嘘で人を傷つけることもある。

いつの間にか必要悪のようにそうしてしまうときもある。

そう考えると、自分なんてまだまだ修行が足りないなぁと

まざまざと感じてしまう。。。ダサいよね。。。

謙虚にしておごらず、正しいと思うことを誠実に

過ちに気付いたら猛省して、今日はまた一歩気を新たに

顔晴ろう！！

自分自身を反省させて変えるとは、なんと大変なことか！！

昨日も勉強になる大変いい一日だった。ハッとさせられました。

そんないい一日を皆様にもおすそ分け