会計士合格者1500人浪人へ | 六本木の公認会計士いきぬき (息抜き編)

会計士合格者1500人浪人へ

今週は、日経新聞に続けて記事がかかれています。


会計士、就職難が深刻 難関試験の改革後、1500人「浪人」に
2011/10/20付日本経済新聞 朝刊
----------------------
 難関の公認会計士試験に合格しても、就職できない人がさらに増えそうだ。かつて合格者の大半を受け入れていた大手監査法人4社は、今年の採用を前年比1割減の690人程度に抑える方針。試験合格者は約1500人とみられるが、過去に合格した未就職者と合わせた「浪人」も1500人規模に達する可能性がある。弁護士の就職難も深刻だ。

 いずれも試験改革で合格者は増えたものの、需要が伴わず人材を有効活用できていない。企業が監査法人に払う監査報酬は減少傾向にあり、大手4法人(新日本、あずさ、トーマツ、あらた)の経営を圧迫。新日本とトーマツがそれぞれ400人超の希望退職を募るなど、リストラの動きも目立つ。

 こうしたなか、今年はあずさが合格者の採用を約130人減らす計画など、4社の採用数は昨年(758人)より1割ほど減少する見通しだ。公認会計士試験の合格率は約8%(2010年度)と狭き門だが、難関を突破しても就職できない人が600人を超す可能性もあるとみられる。

 日本公認会計士協会によると、過去の試験合格者のうち、今なお就職先が決まっていない人も約900人いるという。 最終的に会計士の資格を得るためには、監査現場などでの2年以上の実務経験が必要。一般企業に勤務しながら取得する道もあるが、平日の研修などがあるため企業側も採用を敬遠しがちだ。従来は大手監査法人が合格者の大半を採用し、資格取得を支えてきたが、そうした機能を果たせなくなりつつある。

(以下略)

----------------------

僕は、業界の中からこうした情報を一番早く出していました。随分前に、2012年の採用は700人程度と書いたと思います。過年度の合格者900人をあわせて大手監査法人に入りたい人は2500人程度になるでしょう。すると、倍率は3倍~4倍程度。

監査法人の人事担当者は、人数の目安を決めているけど、いい人でなければ採用したくないといっています。本当に、楽観的に考えている人がいたら決して大丈夫じゃないです。

多いのが、過年度に内定をもらえたけど、試験に落ちたという人。昨年までなら、過年度の内定者を別口で囲ったりしたのは確かですけど、今年はそんなことやりません。ですから、きちんと対策しないと、去年内定をもらえた法人から不合格の通知があっさり届きます。今年は過年度とは採用基準が違うんです。