野生爆弾・川島さんは特殊な絵描き歌を披露しているが、絵の不思議さについてよく考えていて描かれてしまうと説得されちゃうから絵っていうのはいい意味でひとつの暴力なんだと思う。でも、そういう暴力に対して、私たちは割とがつんとなぐられるのがすきのではないか。カフカの頭をかち割る斧のような

絵はいったん描かれてしまうと、有無を言わせず、説得させられてしまう。絵のちからとは、言葉が介入することなく、相手を理屈も理由もなく納得させてしまうことだ。それがどんなにシュールで不条理でありえない風景でも、いったん描かれると、受け入れるしかなくなる。少しそれは定型にも似ている

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帰り道にローソンの大豆粉のバニラシフォンケーキを買って帰るのが好きで、よく時間が空いた時はバニラシフォンケーキのことを考えている。(あんなにふわふわしたものがこの世の中にあったんだなあ)と思うたびにひどくぼんやりした顔になるので、あのひとは最近様子がおかしいと言われたこともあった