【書評】采配 落合博満 著 | ラテン系企画マンの知恵袋

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ベストセラーに相応しい充実した1冊でした。私は、名古屋出身なのにドラゴンズファンではない人間なので、当初、そんなに乗り気ではなかったのですが、編集者の方が猛プッシュされていたので、手にとって見たという経緯です。

読後の最初の感想は、「落合さんは、理想のマネージャーである」ということ。
■思想・方針がしっかりしておりブレない。
■自分がやるべきことと人に任せることを明確に切り分けている。
■一度、任せたことは任せきる。途中で口出ししない。(ex.投手起用はすべて森コーチ)
■本人の自主性を重視する。押しつけのアドバイスはしない。
■向上心のある選手(部下)の環境を整備するのが監督(上司)の仕事と考えている。
■言い訳ばかりするやる気のない選手(部下)は決して甘やかさない。
■短期の成果ではなく、中長期を見据えて育成を行う。(ex.荒木のショートへのコンバート)
■余計な口出しをする代わりに、じっくり観察する。(ex.球審の体調不良を見抜く)
■批判を恐れない。悪者、嫌われ者になる覚悟がある。(ex.ワールドベースボール辞退)

自分のマネージャーとしての至らなさを反省しつつ、常に、手元に置いておいて、読み返したい1冊です。

采配/落合博満

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