【講演録】宝島社 雑誌「SWEET」100万部突破 快進撃の秘密 桜田圭子氏② | ラテン系企画マンの知恵袋

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(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

マーケティング会議の成果として、たとえば、

コンビニの棚は、上端12cmしか見えないので、

そこに「つい、手に取りたくなる情報」がなければ、

棚に埋もれてしまうという営業の意見を反映して、

雑誌ロゴにタレントの顔や付録情報を載せるという

従来の常識では考えられない禁じ手を断行

コンビニでの販売が飛躍的に伸びたそうです

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他には、雑誌価格の決め方を、コストの積み上げで決めるのではなく、

読者のお買い得価格をベースに再設計した


その実例がInRed。

定価880円を650円に値下げすると、需要が3倍になるという価格弾力性の試算

に基づき、値下げを実施。見事、売上が3倍になったとのこと

※この話は、質疑応答でも、大いに盛り上がりました


ちなみに、SWEETは、コンテンツと付録のバリューを勘案し、
毎号、定価が異なるそうです


マーケテング会議では、もちろん、すべての施策のベースとなる

戦略についても議論される


そこで生まれたのが、「一番誌戦略」


出版不況、電子書籍化等々と、事業環境はアゲインスト

その中で、広告収入を安定的に得るためには、とにかく、

カテゴリーの中で売上No.1にならないと厳しい


まず、「一番誌になること」を組織として共有し、

その為の方法を各編集担当が考え抜く


実は、有名なおまけ戦略(※同社では、ブランドアイテムと呼ぶ。

おまけと呼んでいると、潜在意識上で価値を下げてしまうので)も、

このマーケティング会議が導入されて以降、売上アップに

貢献するようになったそうです


つづく