ACフォーラム 2010 に参加してきました Vol.2 | ラテン系企画マンの知恵袋

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ブラジル仕込みの企画マンから書評、講演、実体験等、
最新のビジネスシーンから情報更新していきます!
(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

前回のエントリーの続きです


マイクロソフト セントラル マーケティング本部 ソーシャル メディア リード

熊村 剛輔 氏による


「大企業におけるソーシャルメディアマーケティング推進戦略」

マイクロソフト "バイブル" 誕生秘話


バイブルとは・・・?

"バイブル" はガイドラインではない!


つまり、ソーシャルメディアを体系的に導入しようとすると、

1)知る⇒SMの実態把握

2)攻める⇒具体的なアクションプランの解説や効果測定の方法

3)守る⇒SM参加における行動規範


の3段階が必要であり、俗に言うガイドラインとは、

3)の部分を指すもの


一方、企業として、ソーシャルメディアを戦略的に

活用しようと考えた際、より、重要なのは、2)


そして、2)をやろうと思うと、まずは、1)で

地ならしをする必要がある


ところが、日本には、手っ取り早くお手本となる

参考書が存在しない


ということで、自ら、作るしかない!!


いきなり、ソーシャルメディアと言われても

多くのマーケターには、全く、馴染みのない概念


そこで、バイブル立ち上げ時に留意したのが、

以下の4点


■AD/PR/リーガルとの連携は最低条件

■全体的なレベルの底上げを目指す

■「規制」ではなく「実践」を目的とする

■作ることよりも、啓発を目的とする


いざ、実践という際に最も重要なのが、

「社内調整」と「外部のパートナー選び」


都合よく、社内の専門チームがあれば良いが、

そんな訳もなく、マーケ、宣伝、広報、法務、トレーニング

のメンバーからなるタスクフォースを結成


また、客観的な視座を確保する為に外部パートナーの存在は

必須であるが、選定の際には、ソーシャルメディアに

精通しているのはもちろんのこと、なるべく、

特定のツール/プラットフォームに依存していないことも

重要な要件として考慮した


社内調整は、「関係部門数」×「組織階層」分必要になるので、

覚悟すること


「実践」が目的なので、じっくりと時間をかけて、

トレーニングすること、啓発することに、

時間と手間を惜しんではならない


ただし、啓発することと、煽ることを勘違いしては

いけない


最後に、ご自身がソーシャルメディアリードとして

心がけているのが、


自分自身がソーシャルメディアにどっぷりと漬かり、

かつ、客観的に語れること


社内に仲間をいっぱい作りながら、マーケター達に

夢ではなく、目標を持ってもらうこと


そして、長期間高いモチベーションを持ち続け、

コミュニケーションをあきらめないこ


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終了と同時に、

スタンディングオベーションしたくなるくらい

痺れるプレゼンでした


考え抜き、やり抜いた人にしか語れない

重みのあるコトバ


そして、熊村さんは、太っ腹なことに、

なんと、このパワポを、ご自身のブログに

アップしてくれています!!

http://channel5.cc/?p=260


ブログのエントリーと併せて、必見です!!


同時に、「外部パートナー」である

株式会社トライバルメディアハウスの

代表である池田紀之氏による、

こちらのエントリーを併せて読むと、

更に理解が深まるのでお奨めです


■ソーシャルメディアマーケティングの本質

http://www.tribalmarketinglab.jp/communitainment/2009/08/post-93fd.html