UCC twitterキャンペーン 炎上の件 | ラテン系企画マンの知恵袋

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(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

昨日、twitter上で嵐のように吹き荒れた同ニュース


私自身も、休み時間にtwitterのTL(タイムライン)を

のぞいた時に、広告系の早耳族達が、UCCを題材に

大騒ぎしていた


「公式アカウントでなければ、誠実に経緯説明することで

評価を上げられるので、むしろチャンスではないか」


「チャンスな訳ない。公式であろうが、なかろうが、

消費者に混乱を与えたら、企業がきちんと謝罪すべき」


さて、何が起きたのだろうと、TLをさかのぼると、

こちらの日経ネットマーケティングの記事 にある通り、


同社がtwitterアカウントからBotという自動返信プログラムを

使い、無差別にユーザーにキャンペーン告知をし、

スパムと認定され、アカウントを凍結された


というものであった


今回の事件で、すごいのは、時間軸の速さ


■10:00に告知開始

■11:00頃、炎上

■12:00に告知を凍結

■15:30頃、正式な謝罪文書掲載


あっという間に炎上し、伝播するという驚きと共に、

トラブル発生後、数時間で謝罪に至ったところも、

驚きです


自分の所属する会社でも、同様なスピード感で、

果たして対応できるのかなぁと考えつつ


決裁権限を持つ方々が、twitterだ、Botだ、スパムだ

と言われても、何が起きていて、何が問題かを理解する

だけでも、相当な時間がかかるであろうに


今回のケースの一番の教訓は、

ツールを熟知しない担当者が代理店の提案を

そのまま採用してしまったこと


最近、twitterがメディア上でプチ・バブル化しており、

カトキチさんの事例とかが成功事例として喧伝されている


新しいものに乗り遅れまいという心理から、

見切り発車することで、こうした事故は発生する


カトキチさんは、こちらのエントリー にも書いた通り、

ご担当の方のリテラシーはもの凄く高い上に、

それでも何か起きた時にあ自ら責任を取るという

覚悟を持って臨んでいる


更に、代理店任せにするのではなく、自ら、

プライベートタイムを含めて、コミュニケーションを図っている


要は、新しいツールを使うことが目的化すると、

こういう事態を招くのだ


新しいテクノロジーやツールに興味を持ち、

自ら進んで体験するという心構えは、

広告会社の人間はもちろん、

事業会社のマーケターにも求められる


ただし、一番重要なのは、

解決すべき課題の本質は何で、

その解決の為の最良の手段は何かということを、

とことん、考えることである


新しいテクノロジーに精通しているというのは、

解決の選択肢を、より多く持っているということに過ぎない


今回、当事者の方々にとっては、高い事業料であったと

思いますが、昨今の、twitter/ソーシャルメディアの

プチ・バブルから一歩距離を置き、「本質」を冷静に見つめなおす

よい機会になると思います


そうしなければならないという願いも込めて