Hot Pepper ミラクル・ストーリー -新しい事業を始めるときのバイブルー | ラテン系企画マンの知恵袋

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Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方/平尾 勇司
¥1,575
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この本、同僚から薦められ、軽い気持ちで読み始めたのだけれど、

大ヒット!!


すぐに、チームメンバー全員に買い与え、指定図書として、共有化


元リクルートで、ホットペッパー事業部長として、本事業を立ち上げた

著者の事業にかける「たましい」が伝わってきます


熱いだけでなく、自分の行動・方針・成功理由等、冷静に分析している。

ここまで、詳細にノウハウを出してしまって良いのだろうか

と心配になるくらい


まえがきが、いきなり、おもしろい


『おまえにホットペッパー事業を任せたい』


なぜなら


『おまえには直感的に儲かる商売を作る力がある』

『それを、組織に浸透させて動かす力がある』

『そして、おまえにもう失うものはない』


これだけ自分のことをわかってくれる人のいうことなら、

聞くしかない、と引き受けるところから始まる


ビジネスモデルも秀逸だと思うけれど、

やっぱり、著者の、

「組織に浸透させて動かす力」

に一番の凄さがあると思った


「戦略は捨てることだ!」


ということで、定価販売、共通レイアウト、3回連続掲載、飲食店中心に

徹底的にこだわる


初回無料で、次が取れなかったり、

飲食店がキラーコンテンツとわかっていながら、

苦し紛れに金払いの良い、怪しいエステに走る。。


等の過去に苦い経験を教訓に、

基本原則を徹底する


ブレない


札幌の成功事例に学ぼうとい際に、

大阪の版元長が、

「大阪と札幌は、市場がまったく違う」

と言い訳することに対し


「大阪と札幌の市場が違うというなら、

 大阪の話をする前に、

 まずは、札幌の市場がどうなっているか

 説明しろ!」


ピシャッ


また、別の会議で、できない理由を延々と説明する

版元長に対して


「できない理由は、よくわかった。

 ありがとう。

 そこまで見事にできない理由が説明できるなら、

 できるにはどんなことができるか説明して欲しい。

 実現する為に考えて、実行してきたことを教えて欲しい」


いやぁ


自分も、なんど、こういうこが喉元まで出かかって、

飲み込んだことか


文句を言う人ほど、行動してないですよね

ほんとうに


著者の

『組織はフラットでなければならない』


という信念のもと


メンバー⇒版元長⇒事業部長


の3階層になるよう、組織変更を実施


職務の責任と権限がはっきりし、

根回しも必要なく方針の浸透も早い。

滞っている場合、どこで滞っているか

即刻判明する。


「会社は現場が見えていない」とメンバーが

発言した瞬間、会社とは誰のことか判明する。

現場がわかっていないバカは、版元長か事業部長

ということになる


フラットな組織とは、ツーステップ組織で、


『誰がバカなのかが誰の目にも瞬時に明らかになる組織である』


納得です


こんな組織で、働いたら、

スピード感あって、楽しいだろうなぁ。。


最後に、女性が主力の会社なので、

女性に嫌われないことが大事と説く


女に嫌われる男の5か条は

 -汚い

 -せこい

 -弱い

 -おもしろくない

 -可愛くない


だそうです





平尾勇司著