父兄参観って、楽しいのかな。それとも「せっかくの休日の一日がツブれて少し悔しいのかな」と思う。
サラリーマンは大変である。愛する家族のため(彼らを全部養うため)朝から晩まで(それこそブログを書くヒマもないほど)働いて、働いて、働いて、働いて、働いて、一日休んで、も一日休んで、働いて、働いて、働いて、働いて、働いて、そうやってクタクタになってゆく。
週末の二つの休日は非常に重要である。
この二日のために生きていると言っていいだろう。

一日は休みたい。グッタリした体を長時間の睡眠で安め、ゆっくりメシを食べて、ゆっくり温泉銭湯ですべてを癒したい。でないと来週がもたない。無理が続かない。なにしろ働き盛りの男の肉体と心は自転車操業なのである。
で、もう一日は趣味に費やしたい。
楽しめるもの。自分がすべてを忘れて没頭できるもの。趣味。その世界で一人で開放されたい! 本当に自由な心を取り戻したい。
すると二日あった週末の休日は、あっという間に終わってしまう。これに、子供が生れたらいったいどうなっちゃうんだろう?

このあいださ、「両親学級」っていうヤツに行ってきたのよさ。
妊娠してしばらくして、安定して、腹もデカくなった妊婦さんとその旦那さんが、いくつものカップルとなって産婦人科にゾロゾロと集まる。その数、二十数名。
僕のヨメさんが子供を産む病院は近未来的な格好のビルである。なんでも気鋭のデザイナー氏による設計の新築だそうで、ついこのあいだ建てられた。(そのおかげで分娩費が十数万上がった)
壁も天井も床も窓枠もベッドも扉もスクリーンカーテンもすべてが白くて、まるで天国にいるよう。
あるいは、スピルバーグの『A.I.』という映画を見たことあるかなあ。その映画の最初のシーンの未来の病院みたいなヤツ。すべてが全自動。清潔。(便所の扉を開けると便器のフタが上がる。席を立つと水が流れる)
どんな場所で自分の子供が産まれるのかなあ。という興味を充分に満足させた病院のフロアに近い講義室。そこに集まる『たまひよ両親』。二十数人。自分がその中の一人になったのだ。
(つづく)